お正月休み最終日、今日は予定通り1歩も外へ出ず、自宅でダラダラしてました。

以前の私であれば、”あ~、会社に行きたくない!!”と思っていましたが、
今の会社に転職してからは、そんな気持ちは全くない。
むしろ、休み中に仕入れたネタを喋りたくて、ウズウズしてます^^;

恐らくそれは私だけのことではなくて、休み明けは
微妙にテンション高めの我が職場。
それぞれがお互いの様子を伺いながら、話を切り出すタイミングを
見極めているような、そんな状態です。

幸せなことです。

さておき、今日は昨日買っておいた本を読みながら、1日を過ごしました。
伊集院静さんの、”旅行鞄にはなびら”です。
これまで伊集院さんの作品を読んだことはなかったのですが、
旅に関するエッセイということだったので、読んでみたいなぁと思いまして・・・。

文庫の帯には、≪美の巨匠たちの足跡を辿る≫と書いてあります。
伊集院さんの、絵画を巡るヨーロッパの旅について、書かれたエッセイなのです。

私は紀行文が大好き。
自分が行ったことのない土地のことを知ることが出来るので、
これまでもかなり読んでいます。

読んでいるんですけど・・・。

あれ^^;

結論から言うと、ヨーロッパに関して私は無知過ぎました。
読んでいても、全くイメージが掴めないのです。
地理的なことはもちろんのこと、文化も何もかも、全て。
だから、情景が頭に浮かんでこない。かなり苦戦してます・・・ショック。

これまで私は、自分にとってヨーロッパは非常に遠い存在だと思っていたのですが、
これを読んで、改めてその気持ちを強くしたと言うか。
私からは遠くかけ離れた場所なんですね。残念ながら。

でも、もしかするとこれから先訪れる機会があるかもしれないし、
そのときにこの本を持って行けたらいいなぁと思っています。

そんな中で、印象的なお話が1つ。
以下、本文から引用します。


 ”アフリカの手”とは、あのアフリカ大陸に一度足を踏み入れ、大地に抱かれると、
 そこを離れてしまっても、いずれまた、アフリカ大陸を訪れたり、
 戻って住み着いたりする人が多い。
 それは、その人がアフリカの手に抱かれたからだ、と言う。


へぇぇ・・・。
本当に、そういうことがあるのかどうかは分かりませんが、
少なからず私も同じような体験をしているので、なるほどなぁと思っています。

アフリカではありませんが、自分の気持ちの奥底に引っかかって、
忘れられなくなってしまった場所があり、またそこを訪れると言うことを、
私も繰り返しています。

そして、そうなってしまいそうな場所も、いくつかあったりします。

きっと私は、あちこちでその場所の大きな手に抱かれてしまったに違いない・・・。
今は、そんなことを思っています。
でも、それって凄く幸せなこと。
自分の心を満たすために、帰りたいと思える場所があることは、
私にとって本当に大切なことなのです。

ちなみに、今はまだ旅虫が騒ぐことがありません^^;
きっとそう遠くないうちに、また私の中の旅虫が、ウズウズし始めることでしょう。
そうなったときが、本当に旅立ちのとき。

大好きな場所へ、また帰ることにします。

今年はどこへ旅をし、どんな経験をするのだろう?
まだまだ先のことは全く分かりませんが、楽しんで1年を過ごせたらいいな♪

そのためにも、明日からの仕事を頑張らねば・・・。



Ayu


*旅行鞄にはなびら*
文春文庫・伊集院静 著
ISBN978-4-16-754614-4