久しぶりに、”読みたい!”と思う本を見つけました。

”花はどこへいった”・・・ベトナム帰還兵のフォトジャーナリストが、
枯葉剤の影響か、肝臓がんを患って亡くなってしまうのですが、
その方の奥様が書き記した本です。
以前、映画にもなっているようですね。

同じ題名の、有名な曲を初めて聞いたのは、今から数年前のことでした。
ベトナム戦争の反戦歌として歌われたこの曲のことを知ったとき、
何だかとても悲しい気持ちになり、でも、何度も聴いたことを思い出します。

その後、私はベトナムを体験することになりました。

あまり気が進まないと言う友達を説得し、戦争証跡博物館へ行きました。
衝撃的な写真、展示品の数々・・・。
それは決して大昔の話ではなく、確かに今も存在している戦争でした。

そう、枯葉剤の被害として。

私が持っている戦争に関する知識は、大したことがありません。
でも、いつも”知りたい!”と思っているのです。
忘れてしまったら、必ず過ちを繰り返してしまう。
戦争が、過去のものになってしまうことが、何だか耐えられないのです。

私はベトナムが好きです。
でも、その気持ちは”好き”のひと言だけで表現するのは、とっても難しい。
何だか、”頑張れ!”って思う。
そして、そこにいる自分のことも”頑張れ!”って思う・・・。

辛い過去を経験している人や場所は、本当にたくましい。
日本人である私には、到底かなわない強さを持っています。

戦争は、絶対にいけない。
人と人が殺しあうことは、絶対にいけない。
人から笑顔が消えてしまうことは、とても悲しいことです。
家族がバラバラになることは、あってはならないことです。

私に出来ることは、何もないと思う。
だから、せめて”知ること”をしたい。

今日買ったばかりで、まだ全くこの本を読めていませんが、
じっくり読んで、そして考えたいと思います。


多分私は、またベトナムへ行くと思います。



Ayu


*花はどこへいった 枯葉剤を浴びたグレッグの生と死*
トランスビュー・坂田雅子 著
ISBN:978-4-901510-68-4