小学生の頃、学校にあった“はだしのゲン”を読んだのがあまりに衝撃的で、
以来、戦争について考えるようになった。

自分もいつか広島へ行くんだ!と思って、幼いながらもチャンスを伺っていたら、
地元の高校の修学旅行で、広島へ行くのだと知った。

もちろん、それだけが理由ではないけれど、私はその学校へ進学。
高校2年の時、初めて広島へ行った。

平和公園で被爆した方の話を聞き、資料館で見たリアルな戦争にショックを受けた。


あれから、私は戦争の跡地を少しずつ見て回るようになったのだと思う。
国内でも海外でも。
特に、私はアジアへ行くことが多いから、あちこちで戦争のカケラを見る。

今も、その被害に苦しんでいる人に出会うこともある。

なぜ?どうして?
戦争に対する疑問は消えない。
だから、私は訪問し続ける。

“どうしてそういうところにばかり行くの?私は、かわいそうだから見たくない”
他の人からそう言われたこともある。

もちろん、そう言う考えもアリだと思う。
でも私は、知りたいからそこへ行くだけ。
忘れてしまうのが悲しいから、訪れるだけ。

人と人とが命を懸けて戦うのは、悲しいことですよ。
失うものが多すぎる。


私が出来ることは、現地に行って現実を見て、慰霊碑に手を合わせることくらい。
でも、これからも行きますよ。

過去を忘れないために。

終戦記念日に、そんなことを思いました。



Ayu