音楽の記憶って本当に鮮明で、時々どうしようもないことまで思い出させてくれる事がある。

最近、偶然”大阪で生まれた女”を耳にした。
その曲にちなんで、私はどうしても忘れられない人がいる。

友達の元上司だった、韓国人のキムさん。

どこでどうなったか分からないんだけど、友達は韓国に本社のある旅行会社で
しばらく働いていた。
そのときに、所長としてお世話になっていたのが、キムさん。

彼は熱く語ることが大好き、そして、親しくなった人のことはとことん面倒を見る、
心優しき韓国人男性だった。
その当時、私は韓国にかぶれていて、韓国語を勉強しているところだった。
友達が面白がって、私のことをキムさんに紹介してくれたのだが、
キムさんは韓国語を勉強していると聞いて、凄く喜んでくれた。

で、”私はアナタに辞書をプレゼントするよ!約束する!!
だから、一生懸命勉強しなさい”と言ってくれた。

しばらく私の手元に辞書は届かなかったのだけれど、忘れた頃に本当に辞書をくれた。
約束はきっちり守る、情に篤い韓国人らしい出来事だった。

そしてキムさんはその後も、”せっかくだから、韓国に行ってきなさい!”と言って、
部外者の私を友達の研修に一緒に行かせてくれた^^;
”名刺は持っていないと言うこと。仕事のことを聞かれたら、新人だから知らないと
言いなさい!”と言って、私のことを送り出してくれた。

あ、もちろん航空券代はきちんと払いましたけどね。

しかも、1度ならず2度もそんな感じで私は韓国へ行くチャンスを貰った。
そんなことして大丈夫だったのかな・・・?
今からもう10年近く前のことだから、とっくに時効だと思うけど。

そんなキムさんが、何故”大阪で生まれた女”なのか。
キムさんが来日して初めて働いた場所が大阪だったんですって。
で、大阪には並々ならぬ思い入れがあるらしく、カラオケにいくと必ずこの曲を
歌うんですって^^;

大阪で生まれてもいないし、女でもないのに。

あまりにもどうしようもない記憶が蘇ってきたので、そのときキムさんと働いていた
友達に、そのことをメールした。
そしたら、”あーみん、元気?!”って返信が。

そーだ、私は学生時代にそのコから”あーみん”って呼ばれてたんだった。
またしても、記憶の断片が蘇る。

更に友達は、”あーみんさぁ、自分のことじゃーじぃって言ってたよね?”って続けた。

・・・そうだった^^;
運動部だったせいもあり、私は常にジャージを持参で旅行していた。
もちろん今もその習慣は変わらないし、家でもパジャマなんて着たことない。

だから、勝手に自分のことを”ミス・ジャージ”とか、”じゃーじぃ”とか言ってたな、私。

ついでに、そのコと行った初の韓国旅行で、ジャージを忘れたことに飛行機の中で気づいて、
大パニックを起こしたことを思い出してしまった。
じゃーじぃの大失態。。。

行き先は済州島。
”韓国のハワイ”と称されるこの島で、私はジャージ探しに奔走したんだっけ^^;
で、結局見つけることが出来なくて、何とも見苦しい姿で寝たんだっけ・・・。

海外の安ホテル、アメニティや浴衣なんてありませんから!!


・・・あ~、本当にどうしようもない。
くだらないことがたくさん思い出される。若かったな~。。。

久々に、その友達と近日中に会うことになった。
またそこで、くだらない思い出話が繰り広げられそう^^;

あ~、楽しみ♪



Ayu