時々目を通す旅雑誌があります。
それが”NEUTRAL”。
いつも、個性的な特集を組んでいるので、本屋に行くと必ず手にとって見てしまいます。

でも、なかなか購入するまでは至らないのです。
ヨーロッパの特集だったりすると、さほど興味が持てなくて。
テーマによって、私のツボにはまる時と、そうじゃない時があるんですよね。

今日は街に出たついでに、本屋へ行きました。
本屋大好き人間の私は、大体週3回ペースくらいで足を運んでいます。
特に目当ての本がなくとも、見ているだけでとても幸せ(^-^)

で、今日もその雑誌を見たんです。
そしたら、どうしても連れて帰りたくなって・・・。
久しぶりに買っちゃいました!

今回見たものの特集は、”裸足に戻ろう 東南アジア”でした。
も~、私にぴったり。
家に帰るまで我慢できなくて、途中カフェに立ち寄って読みました。

その中で、一際興味を引く記事を見つけました。

”投げたかったのは、手榴弾じゃない”とタイトルが付けられたその記事は、
戦没野球人について書かれたものでした。

戦没野球人・・・。

私はこの言葉を初めて聞いたのですが、読んで字のごとく、太平洋戦争で
命を落としてしまった、野球選手の方々のことです。
これまで知らなかったのですが、かつてはいくら活躍していたプロ野球選手であっても、
召集令状が出れば、戦地へ赴かなければならない時代でした。

彼らは主に東南アジアへ向かい、当時はそこで命を落としてしまった優秀な選手が
たくさんいたそうです。
この記事で、主に取り上げられているのは、吉原正喜さん。
ビルマへ向かい、恐らくそこで命を落としたのでしょうが、
彼の最期は未だに不明。遺骨すら見つかっていないそうです。

入隊中、吉原さんを始めとする多くの野球選手は、肩の強さを生かして
手榴弾投げを得意としていたようです。
でも、本当に投げたかったのは、手榴弾じゃないはず・・・。

アジアには、まだまだ私の知らない悲しい歴史があります。
戦争は、加害者も被害者も、大きな傷を負うものなのだと、改めて感じました。
それでもまだ、世界では争いが絶えないですね・・・。
いつかみんなが、自分の夢を当たり前のように叶えられる世界になればいいなって、
本当に思うのです。



Ayu