私が声を掛けると、ニコニコしながら何かを言ってくれた。
滞在先のすぐ近くに、座っていたおばあちゃん。
最初は、”ちょっと怖そうかな・・・”と思ったけど、子供があまりにもかわいくて、
勇気を出して手を振ってみた。
子供はなかなか反応してくれなかったけど、代わりにおばあちゃんが孫の手を掴んで、
強引に手を振らせていた。
そのときから、おばあちゃんと私の交流が始まった。
交流と言っても、おばあちゃんは英語も、もちろん日本語も分からないから、
クメール語で何かを言う。
でも、私はクメール語は分からないから、ずっと日本語で対応する。
でも、何となくお互い笑顔で通じ合えるものがあった。
私は何故か、現地の人に話しかけられることが多い。
日本人らしからぬ、汚い格好をしているからかな・・・(^^;)
こっちが理解しているかしていないかは関係がないようで、現地の言葉で喋り続ける。
仕方ないから、こっちも日本語で、”ふ~ん、そうなんだぁ”とか、
”ねぇねぇ、これは何?”とか、適当に言ってみる。
不思議と、案外通じるんだよなぁ・・・。
言葉って、単なる道具にしか過ぎないと思う。
自分の気持ちや考えを簡単に伝えるための道具。
言葉がなかったら確かに不便だけれど、気持ちがあれば伝わるんだなぁって思った瞬間。
あゆ:”ねぇねぇ、写真撮っていい?”
おばあちゃん:”いいよ。ほらほら、こっちにおいで!”
あゆ:”おばあちゃん、いくよ~!みんな、こっち向いて!!3・2・1!!”
・・・あーあ、おばあちゃんが我慢出来なくて、横を見ちゃったよ。
”ありがとう”って言ったら、おばあちゃんはまたニコニコしながら何かを言った。
うん、いってきまーす!!
Ayu