私は療育園を卒園し、年中さんの年からお受験の幼稚園に通う事となった。

年子の妹は保育園を卒園後、年少さんの年から私と同じ年から同じお受験の幼稚園に通う事となった。


お受験幼稚園は休み時間になったら園庭に出され、外ではしゃぐ同級生を見ながら、その同級生をぼーっと見ながら、打ち解けたいという気持ちも生まれずに、周囲の目も気にせずに時間が経つのをひたすら待った。

療育園とお受験幼稚園。

環境があまりにも違いすぎて、途中から幼稚園に入った私には居場所は無く、馴染む事はなかった。


お受験幼稚園は、先生の指示に従う事が良しとされる当たり前の世界。

私が今までいた療育園は、会話のキャッチボールさえままならない子供達が自由に過ごす世界。

先生が子供達に合わせて生活する場所だったから、先生の指示に従う必要性が当時の私には理解出来なかった。

お受験幼稚園に通い先生ってそんなに怖い存在なんだと思うようになった。