真っ暗な中、街灯に照らされたブランコ。
懐かしさで、久しぶりにブランコにのった。勢いよく漕ぐと、空に近づく気がする。その瞬間がとても好きだ。空には星が出ていた。すっかり冬の星座。星空をみながらブランコをこいだ事なんてあったかな。そんな事を思いながら、ただブランコにのってた。
「お前はマジメすぎたんだよ。もっとラクに生きればいい。だから、どーでもいいなんて言うな。俺みたいになるな。」
いつも私が説教していたのに、お説教されてしまった。自暴自棄になりそうな私を心配しているのが、よくわかった。