独身サラリーマンです。
昨年の年末に、会社帰りに銀座の中央通りを歩きました。
私の会社から銀座は近いので、たまにこちらの方まで歩き 帰りにカフェでコーヒーを飲んだりいたします。
この2枚の写真をご覧ください。
きれいなイルミネーションですね。
毎年クリスマス前から年末にかけて、銀座中央通りはきれいにライトアップされて
通る人々を魅了するのです。
しかし、この広い歩道の幅は何メートルあるでしょうか。
4~5メートルはあるでしょう。
その広さに比べ、イルミネーションの幅は数十センチから1メートルほどですね。
つまり、この広い歩道の中でも キラキラ輝き、通行人に感動を与えるイルミネーションは
ほんのごく一部の場所にしかない事になります。
その他の大部分の地面は、この歩道を通る大勢の人々の目にも止まらずに ただひたすら踏まれ、
雨が降れば雑踏と共に泥だらけになり、それでも そこに存在し続けなければならないのです。
人々は、地面を踏んでいる事なんて気にもしません。
気にするのは、けして踏まれる事のない キラキラ輝くイルミネーションだけです。
そしてイルミネーションは、通りの大部分を占める地面はけして照らさず 自分のみを延々と輝かせ続けます。
子供が言います。
「ママ! 見て見て! きれい!」
お母さんが言います。
お母さんが言います。
「きれいだねえ、ほら青いのもあるよ
あー、赤いのもあったねえ」
愛情に満ちた、とても微笑ましい光景です。
しかし子供の足元には、人間の足で踏まれ続け
愛情に満ちた、とても微笑ましい光景です。
しかし子供の足元には、人間の足で踏まれ続け
泥まみれになった 灰色のコンクリートの地面が、夜の真っ黒な闇の中に ただ冷たく広がっています。
あなたは、イルミネーションですか?
それとも、その他の大部分の地面ですか?
それとも、イルミネーションに魅了されている親子・通行人ですか?
ブログテーマ【その他・ノージャンル】