TBSの日曜9時は
毎週楽しみなドラマ枠ですが、
目下放送中の『天国と地獄』は、
脚本が森下佳子さんだけあって、
BGMといい主人公の独白と言い(綾瀬はるかちゃんと言い♪)、
『仁 ーJinー』を彷彿させる趣深さ!
階段落ちで異世界体験、っていうのも
ふと、「りっくん」渡辺 陸(柄本佑)って、
岸辺を渡って陸へ、ってことだよね?
などという想いが浮かび、
そう考えると、漢数字名前だけじゃなく、
登場人物の名前に込められた役割のようなものも
汲み取れるのじゃないかと感じました。
で、ちょっと考察。(あくまでも個人の意見です!)
ネタバラシを含みますので、ご注意ください。
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● 望月 彩子(綾瀬はるか)
「彩子」って、「サイコ」ですね〜!
サイコな二人、のサイコでもある?
勿論、満月。満月に彩られた、ってことかな?
つまり、朔也(朔夜)=新月の真逆、なのよね。
● 日高 陽斗(高橋一生)
日が高い。南中?正午かな?
陽の気で、斗は「ひしゃく」。北斗七星もイメージできるけど。
漢字の意味としては、「けわしい」などの意味も出るみたい。
真昼の太陽、の道を歩んできたはずの人?
● 渡辺 陸 (柄本 佑)
りっくんです。岸辺から陸に渡るんです。
彼は、一種の「橋掛けびと」なんじゃないかな。
証券会社のサラリーマンだった頃に、
「師匠」湯浅=東朔也と会っていたのかも。
本人は思い出してないけど、
朔也は知っているのかも。
彩子と日高と朔也を結ぶ「小学校近くの歩道橋」が
りっくんなのかも。
以下は、数字順に。
● 戸田 一希(橋本真美)
漫画の主人公を犯人?の似顔絵にさせてしまった目撃者だけど、
「一つの希望」なんですよね、名前が。
サーカス団の団長(昭和のイメージ)みたいなあの漫画の主人公って、
『闇の清掃人 Φ』と、どこかでリンクするのかな?
あれがミスターXとか?
うん、ワルワルな(昭和の)イメージあるわ〜。
● 一ノ瀬 正造
3年前の未解決事件の被害者。一、で、瀬。
水関係なんですね。ここがちょっと気になる。
● 田所 仁志 (二)
第1話登場の被害者。パチンコ店の経営者。
● 河原 三雄 (北村一輝)
彩子の天敵? セク原さん。先輩と言えるのかな?
河原・・・ってことは、りっくんの「岸辺」と同じ意味合い?
「昭和のデカ」だけど(歳の割に昭和すぎるやろ〜
黒澤明『天国と地獄』の時代のデカっぷり)、
実は、重要な「橋掛けびと」なのかも。
● 三枝
「師匠」湯浅が借りているアパートの部屋の名義。
● 四方 忠良
第4話の被害者。東朔也の父に借金を押し付けた人。
● 五木 樹里(中村ゆり)
陸地ですね。完全に陸・・・っていうか、林?
木が生えてるんです。里山?
これは、憩いになりますね。
日高の学生時代からの友人で、
かつ有能な秘書。
いわば、片腕のような存在です。
● 五十嵐 公平(野間口 徹)
彩子を腫れ物に触るように扱ってる上司ですが、
「五」ですね。
公平といえば公平(フェア)かも。
(● 宍戸 リストにあった名前。六?)
(● 志知 リストにあった名前。七?)
● 八巻 英雄(溝端淳平)
ゆとりはちまきくんです。
でも、英雄なんですね。
とすると、ひょっとするとキーマンになるかも。
日高(の彩子)「陸! 八巻」「八巻! 陸」
陸・八巻「初めまして〜」
が、すごく好きなシーンです。
この、年下的バディ2人が本当に良い♪
なので、りっくん同様、注目しています。
● 久米 正彦・正夫(漢字、間違っていたらご容赦)(九)
以前に東朔也がバイトしていた警備会社の社長とバカ息子。
第7話登場の、被害者の父(リストにあり)と被害者。
被害者のせいで、朔也は罪(過失)を着せられ、
解雇されてしまいました。
● 九十九 聖(中尾明慶)
日高のアメリカ留学時代の研究室仲間?だけど、
日高よりどうしてもちょっと劣るので、
あれこれ策をめぐらした挙句、
日高&彩子タグに策を巡らされてしまった人。
・・・八巻に持ちかけた司法取引が気になる。
アメリカでも猟奇事件があって、
しかも、名前が「聖(きよし)」?
って怪しすぎないかい?
きよしこの夜・・・
● 十和田 元(田口浩正)
元 はじめ、なんですよね。
始まりの十。
『闇の清掃人 Φ』という漫画原稿の作者で
3年前に自殺した、という。
Φ は、「空集合」だけど、
ギリシャ文字の21番目。
でね、X(エックス)じゃなくて
χ(カイ)だと、22字目なんです。
神秘学では、11という聖なる数の2倍なので、
22はとても重視されています。
一種のオールマイティー的な数かな。
だから、ファイの次がカイ。
森下脚本なら、こういう線もありかな、と。
キリストをあらわすこともあるのですね。(Wikipedia)
いよいよ、きよしこの夜?
● 十久河 広明(吉見一豊)
捜査第一課長。彩子の上司。
十、だけど、徳川さんなんですね。
『直虎』を思い出す
河、か。
蝶のキーホルダー?を彩子(日高)に
くれましたよね。
蝶は、プシュケー(Psyche, ギリシャ語 Psykhe)。
まさしく「サイコ(Psycho)」の元になった言葉。
古代ギリシャ語で「息、呼吸」「命」。(WIkipedia)
ユング心理学では、「たましい」「こころ」の
象徴ですね。
グノーシス主義などの神秘主義では
「救済」とは
プシュケーの「罪ある肉体の牢獄からの解放」(Wiki, 同上)
なのだそうです。
この人、「魂の入れ替わり」に、
関わっているのかも?
一番最初の事件、「横浜法務省官僚殺人事件」(被害者:一ノ瀬)に
何か関わりがあるような気がしてしまうなあ・・・
そういえば、徳川家康にも
双子説、替え玉説がつきまとっています。
● 千田(青山麻美)
医療ソーシャルワーカー。彩子(日高)に
東朔也の所在を伝えた人。
一種の「橋渡し」です。
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その他、重要人物たち・・・
● 東 朔也=湯浅 和男(迫田孝也)
東の、新月。
日高の双子の兄。真犯人と思われるけれどまだ謎の人。
湯浅・・・浅い湯? 水関係ですよね。
なんか、奄美の海と
陸と、太陽や月の話なのかな、と。
● 西 茜(徳永えり)
奄美出身。日高陽斗&東朔也の実母。
西のあかね。浄土ですよね。
美しい日暮れ。
● 東 貞夫(浅野和之)
陽斗と朔也の実父。四方に騙され零落した人。
西と東、まだ何か物語が隠されているのかも。
● 日高 満(木場勝己)
日高の父。育ての親。
良い人です。
日が高く、満ちているのですね。
● 日高 優菜(岸井ゆきの)
日高陽斗の父違いの妹。
優しい菜の花なんですね。
・・・今、すぐに思いつくのは
このあたりなんだけれど、
恐らく、水、海関係の名前は怪しくて、
水辺は「橋掛けびと」、
陸、里、木、植物関係は
良い人なのかな? という印象です。
多分、おおっ!
と思う様な繋がりがあるんだろうな。
それが奄美の伝説に、
回収されていきそうな予感。
『仁 ーJinー』を思い出しても、
恐らく最終話で、
涙が止まらないけれど、
ああ、これで良かったと思えるはずだから、
安心しながらもドキドキして
日曜日を待とうと思います。
そういえば、小野政次(高橋一生)が
処刑された回は、2017年8月20日だけど、
8月22日(日本時間 21日)には、
全米で皆既日食が起こったんですよね。
いや、なんとなく・・・
「だから、あなただったんですね」
って