百合子さんへ
健さんへ
奈々恵さんへ

奈々恵さんからいただいたお手紙は、以前のそれよりも文字が力強く感じられました。
さまざまな感情に打ちひしがれていたでしょうし、今でもそれはなくなっていないことでしょう。
奈々恵さんはご主人やお母さまから、とても愛されていらっしゃるのでしょう。

どうして、一人ではなく、二人ではなく、三人で罪を犯してしまったのか。

罪が3等分されるはずもなく、それぞれが裁きを受け。
3倍の関係者の方に多大な心配と迷惑をかける道を選んでしまったのか。



自分の家族を振り返ってみて感じました。
成長するにつれ、子供は自分の道を歩き始め、自分から離れていってしまうのは当然だけれど、
親子の結びつきというものが、希薄であると日常に感じるようになりました。

私が子供たちに パキスタン を語らずにきたものだから、
子供の友人(日本人)が、パキスタン男と結婚してしまいました。



だから。
それは残念なことに犯罪であったけれど。
その強烈な体験が、3人の一生切れない結びつきになるのでしょう。
毎日、3人で手紙のやり取りをし、更生を誓い、励ましあう、
拘束された日々が続くけれど。


この先、どんな未来がまっているのかわかりません。
予想以上に世間の風が強かったりするのかもしれませんが、
あいつはもういないのです。


                         aysya