週末は娘と2人で実家へ泊まった。
土曜の夜の花火大会を
子供たち全員に、見せてあげたいと思ってた。
けれども長男も次男もサッカーと野球の試合のために、留守番組になったから、
私のオススメの花火を見せられるのは長女1人きりだけだった。
自分の住んでいる町会の15分ほどで終わってまう小さな規模の花火大会しか知らない長女に対し、
私は興奮しながら、私の花火を自慢する。
”わ~~~”と拍手する彼女。
それでも彼女にとっては、自分の町の小さな花火大会が一番らしい。
父の墓参りを終えて、
都内に入院している祖母の見舞いに母と出かけた。
身体は動かないけれど、頭はしっかりしてるのよね。
病院の中にいれば、冷暖房完備でいいわよね。
でも自由に動けないのは辛いわよね。
そして、
健康が一番だわ。ありがたいことだわ。
いつもの道中の会話を繰り返す。
母の話はご近所の噂話へと移り、
・・・でもその人が良ければそれでいいのかもよ・・・・との私の結びの言葉にも納得をする。
新たに加わったのが、
最近の若いカップルはイチャイチャしすぎる。
手を握らないと歩けないのかしら。
確かにそういわれればそうかもしれないけれど、私は特に何も感じない。
母は寂しいのかもしれない。
ふっと反対側の電車の窓に映った、
黙っているときの母の目は、うつろげだったから。
そんな気がした。
母の丸くなった背中を見て、
自分の姿勢を正す私。
母に似ているといわれる私は、それをうれしいとは思えない。
たとえるのならきれいな女優さんにたとえてよ・・・って思ってる。
きれいになったわね・・・最近、母は会う度に私に言っている。
母が死んでしまったら、私の根っ子はちぎれちゃうのかもしれない。
これから、帰るね・・・の電話に出たのは長男だった。
「メロンパン買ってきてね」
彼は大好物をリクエストした。