いとこ同士の結婚は、
遺伝的なものを考えると、やっぱり心配なんだけれど・・・
あくまでも夫の家族親戚の話であることは、
やっぱり、ここでも大前提なんですけれど。
男女が隔離された社会にいるとね、
知り合うきっかけ自体がないじゃない?
だから例えば、親戚の誰かが口火を切る。
あなたのいとこの△△は、あなたのことが好きみたい・・・・
そして、誰かが、△△に伝える。
あなたのいとこの××は、あなたのことが好きみたい・・・・
こうやって、しくまれた恋愛が、成就するってことあるんじゃないのかしら?
たかが1人の人間だから、
世界を知るには己の存在は小さすぎて・・・・
私のように無鉄砲に飛び出しちゃったりして、
痛い目にあっちゃうこともあるかもしれないけれど、
でもね、
選べる範囲は、確実に広かったのよ。
日本を飛び越えちゃった人たちもたくさんここにはいらっしゃるけれど(笑)。
その広い世界のなかで、選んだのが、いとこだったとしたら、
それはそれで納得もいくのだけれど、
はじめから、数人にしぼられて、”さあ、選べ”はないよね?
夫の妹たちが兄嫁に伝えたらしい。
お兄さんはとてもモテるのよ。
近所の若い娘が、一方的に、お兄さんを気に入って、結婚したいと父親に打ち明けたんだって。
お兄さんはもちろん断ったわよ。
だって、バビ(兄嫁のこと)がいるし、子供もいるし。
そして、妹たちは、バビの顔を盗み見て楽しんでいる。
バビを妬かせたい。
私たちのお兄さんはとってもステキな男性なのよ、、、と誇示するかのように。
あるとき、クルアーンを集って読むために、その若い娘も家に来ることになった。
妹たちはバビに知らせたのだと。”あの娘が来るんだって!”
妹たちは教えてくれる。
そのときのバビのあせりといつもより丹念に身支度を整えたことを。
妹たちは、兄夫婦を別れさせたいのではなくって、
むしろ、仲良くさせたいがために、したことだとは思うのだけれど、
でも・・・悪趣味だよね?
赤ちゃんをあやすじゃない?
赤ちゃんが嫌がるようだったら、私だったらやめるんだけれど、
夫の家族はやめないの。
笑うまで、続けるの。
どんなに赤ちゃんが嫌がっても。
赤ちゃんが根負けして、笑うまで。
そして、妹たちは秋葉原の電気店に、
ジューサーを買いに行ったときに、同じことを私に仕掛けたの。
ねえ、バビ、あの女性店員さんを見て。
お兄さんのことをうっとりした目で見つめてるわよ。
お兄さんはステキだから・・・
気をつけたほうがいいわよ。
あれはただの営業スマイルだと思うのだけれど・・・・
あなたたちの言うようにうっとりなんてしていないと思うけれど・・・
きっと妹たちは私が動揺するとでも思ったのかしら?
そうして欲しかったのかも・・・
そう思うとかわいげもあるけれど。
そして、夫の病院にお見舞いに行ったとき、
・・・・あの看護婦さん、俺に気があるみたいなんだよね・・・
・・・はい、はい、はい・・・
あなたたちにはかないません。
日曜日、月曜日、出かけてしまいます。
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楽しい連休をお過ごしください。