こんにちは
ご訪問ありがとうございます m(_ _)m
新・トルコ旅行記
このお話の中の会話は
ピンクの文字がトルコ語
青い文字が日本語
グリーンの文字が英語
でお届けしています。
今のところトルコ語しか出てきませんが・・・
お墓参りの帰りに立ち寄った一軒の農家。
メロンを買うだけだと思っていたら、他にも野菜などを買うらしく、門の外から敷地の中へ。
庭の中を見て回っていたら夕食に呼ばれました。
庭先の竃で煮込まれていた、豆と羊肉の煮込みと
同じくこの家で焼いたパン、そして自家製のサルチャ
スーパーマーケットでも普通に売っていて、トルコ料理には何かと使う存在。
日本でいう、お醤油や味噌などと似たような立ち位置でしょうか。
さすが農家。
サルチャも自家製。
コクがあって、口に入れた時の香りすらも美味しい。
更に辛味を丁度良く加えてあって、絶品なうまさ!
これだけパンに付けて食べても美味しすぎました。
そして
青トウガラシとメロンの漬物(ピクルスっぽいけど、やはり漬物の方が近いかも)
床の上に布が敷かれ、お盆の上に乗った絶品の煮込み料理。
ひとつの器を囲むようにみんなで円く座り、スプーンですくって一緒に食べます。
こういう雰囲気
ものすごく楽しい
・・・と
私の斜め前に置かれているお塩のボトル
ギュルハンが
パンの上にタマネギを載せ、上から
大量の塩
いや、タマネギが辛いから、食べやすくするために塩をかけるのは分かる。
でも
塩の量が尋常ではありませんでした。
ちょっ・・・
あんた・・・
早死にする気ですか!?
私 : ダメです。 かけすぎ! やめなさい!!
怖くなって塩のボトルを奪いました。
だから腹が出るんだよ。
とは言いませんでしたが。
お母さんは、煮込み料理も漬物も、かなり気に入った様子で、絶賛していました。
みんなも、とっても楽しそう
料理が少なくなってくると、新たに注ぎ足されます。
漏れなくパンも切ってくれ、ホイホイ渡されます。
3人とも、特にお母さんとギュンヌルは恐縮して
あなた達の夕食ですよね?
私達はもう大丈夫ですから!
と遠慮するものの、おばあちゃんは
いいから、いいから
と、どんどん出してきます。
おばあちゃんのご好意を無駄にしてはいけない・・
無理に与えているのではなく
自分がそうしたいから
偶然やってきた客人に、惜しみなく、自分のものを差し出している。
しかも、楽しそうに。
お言葉に甘えて、私は遠慮なく戴く事にして、モリモリ食べました。
(タマネギ以外)
使い方が間違っているかもしれないけれど
一期一会ですから。
ここ、観光地ではないので、何らかの理由で住んでいる以外、多分日本人はほぼいないのではないかと思います。
彼女にとって、初めての日本人。
おばあちゃんの記憶の中で
彼女の作ったお料理を、遠慮しないで美味しそうに食べた
遠くからやってきた日本人がいたって・・・面白い思い出にしてほしい。
お母さんが、なんだかうっとりしていて、本当に楽しそうにしています。
お母さん : よしえ、こんな事って無いのよ。 これはあなたの幸運なのよ。
私 : え!? そうなの???
ギュンヌルもギュルハンも、ニコニコして頷いていました。
ここはトルコだし、お客様が好きなおもてなしの国だし、
こういうのって、よくある事だと思っておりました…
母さん : あなたは幸運な人だから
また幸運な人と言われました。
そう言えば、庭をウロついていた時、おばあちゃんが
オリーブだよ
とか
トウガラシだよ
とか
鶏だよ
などと言って、あれもこれも、写真を撮れ撮れ言っていました。
たまに私を捕まえて、顔にチュッチュとキスをされました。
なるほど・・・
さては・・
日本人が珍しいんですね?
食事が落ち着くと、ギュルハンが私を庭に呼びました。
サンダルを履いて下りると、納屋の方へ。
おばあちゃんが、納屋の中を見せてくれるそうです。
続く