大学を卒業した21歳の時、広告会社へ就職した。


広告会社への就職はなんとなくだった。

大学では日本文学について学び、国語の教員免許を取得した。

だからといって、教師になりたいという気持ちもなかった。

ただ、なんとなく、教師というものがどのようなものなのか、純粋に知りたかったのだ。

教師というものが、どのように出来上がっていくのか知りたかった。



大学4年、


春は周りに合わせて就職活動なるものをしてみた。

得に興味もない会社を2、3社受け、就活とはこんなもんかと思った。


夏は教育実習に行き、秋は学園祭を楽しんだ。

その後、卒論を2週間で仕上げ、さて提出だと思って事務所に提出しに行ったら、

就職課の職員に捕まった。

私が全然就活をしていないことに、以前から目をつけていたらしく、

卒論を提出したこのタイミングを待っていたらしい。


渋々、就職課で現在の就活をしていない現状を伝えると、

最近学校に求人がきた、広告会社を紹介された。

特に、興味はなかったが、卒業後の進路も決まっていなかったので

とりあえず受けるだけ受けようと説得され、受けることになった。


私が大学を卒業するときは就職困難な時だった。

1年先輩の卒業生は就職率が50%ぐらいだったらしい。

だから、自分の中でも何がなんでも就職しなくてはいけないという思いはなかった。

就職できなくても仕方ない時代なんだと思っていた。


まあ、私のこの甘ったれた考えは置いといて

なんだかんだで、その広告会社に採用されることになった。


そして4月から広告会社の営業事務として働くことになった。