先日、神田莉緒香さんのライブに行ってきました。

そのお話はツアー終了後に書きたいと思っているのですが


6月17日の名古屋公演中に

唐突に思い出したことがありました。

本当はその話、物販の時にしようかなとも思ったのだけど

長くなりそうなのでやめました。

代わりにブログに書いていきます。





それは、『星』と『MOONSHOT』のMC中。

この2曲の主人公は同一人物で、

MOONSHOTでは

滅亡の危機に瀕した地球で、お互いを想い合っていた二人ですが

身分違いのため、身分が高い女の子の方が先に地球から脱出するというオリジナルストーリーが基になっている

というMCがあって


この2曲が繋がってることは何度も聞いているはずなのに

なぜか私、このライブの時になって初めて思い出したモノがありました。






それがarrowsというネットサイトです。

これ、数年前にサービス終了しているのですが

そのコンセプトが、

誰かが書いた文章が誰かにいつか届く

というものだったのですね。




つまり、そこは吐き捨ての場所。

普段言えないこと

誰かに言いたいけど勇気が出ないこと

などを、そこに書き込むと

サイトに登録している誰かのもとに匿名で届くのです。


そして、これに返信するシステムはありません。





まあ、よく下手にアドバイスや励ましをして

余計に落ち込ませてしまうなんてこと、ありますよね。

あるいは、もう自分でどんな言葉がほしいかわかっているから

下手な言葉をかけられるのが怖い

なんて時、ある人もいると思います。

そうした返事はいらない、ただ話を聞いてほしい人向けのサイト。








誰に届くのかわからない。

いつ届くのかもわからない。

それを確かめる方法もない。


手紙をつめた小瓶を海に流すようなサイト

と、私は思ってました。




このサイト、私はサ終直前くらいに知って

少しの間、使ってたんです。








で、なぜ『星』と『MOONSHOT』で思い出したかというと

このサービスの特徴を利用して、

創作物語が流行っていたんですよね。

ですので、

よく世紀末の星からメッセージが届いてました。 





ネットを介しているので、

その多くが世紀末の星で命の危機に瀕した主人公が

その星の技術を使い、電波に乗せて(あるいは手紙として)最期のメッセージを送った。

という内容でした。





バリエーションとしては、


  • 現地(世紀末の星)から送る
  • 世紀末の星から抜け出したものの、何らかのトラブルにより宇宙船が上手く機能しなくなったため、最期を悟りメッセージを発信
  • 宇宙船のトラブルにより自分はコールドスリープ状態に入るので、のちの処理を任せるための手紙
  • 送る相手は恋人、家族、友達など
  • 送る相手は見知らぬ地球人
  • 行先が地球とは限られていない場合、宇宙にいるどこかの誰か



などなど……。








MOONSHOTとは逆で、他の星から移住する設定が多かったので、

「もしこのメッセージが誰かに届いたなら」

とか、

「このメッセージが地球に届いたなら」

みたいなのが多かったですね。

まあ、『arrows』の利用者である、地球人の私たちのもとに届くのが前提なので。




そして、私も一つだけ話を放ちました

“arrows”なのでね。「放つ」が正しいよね。恋の矢







私が書いたお話は、

宇宙船はまだ数が少なくて取り合いに近い状態だったので、世紀末の星から出ていくためにはそれなりの対価が必要。

そのため、自分の一番大切なものを置いていくのが宇宙船に乗る条件だった。

そこで、主人公が産んだ赤ちゃんにとって一番大切な母親である自分が残って

赤ちゃんと手紙を宇宙船に託した、みたいな設定だった気がする。

↑かなり簡潔に書いたけどこれ伝わる?



そしてかなり救いのない話だったんだよなあ……。真顔私クオリティだー。




もちろん主人公にとっても一番大切なのは赤ちゃんなので、主人公は赤ちゃんが大切なことを隠して乗り込もうとするのだけど

宇宙船を開発する技術は未熟なのに何故か人の心を読む技術はあったらしく、

それがバレたため、なんか偉い人に捕まって

まあ世紀末でみんな脱出したい中、ズルをしようとしたから処刑されたのよね、確か。







うん。確か不正に脱出しようとしたら極刑って元々の設定にあった気がする。世紀末の殺伐とした星なので。

ただ、ズルをしようとしたのは主人公だけであって赤ちゃんは大事なものさえ置いていけばOKと見なされて、

看守さんにも人(?)としての情はあったから監獄の中で書いた娘と移住先である地球人への手紙を受け取ってくれた、みたいな感じだったと思う。

その手紙の内容をarrowsに飛ばしたんだよなあ。












あれ、結局誰かに届いたんだろうか……。

確かスマホが普及し始めて少しした頃、アプリ版などは作らずにサ終したので

もうあそこに放ったメッセージたちはサーバーにも残ってないんだろうなー。







 





あ、ちなみに、元々の目的である「普段言えないこと」が書かれたメッセージも届いてましたよ。

前述の通り、それに返信するシステムがないので、

「○○のことで悩んでいた方へ

これが届くかわからないけど」

みたいな感じで、海辺で拾った小瓶の手紙に返事を書いてまた海に流してる人もいましたね。

“arrows”なので、この表現は開発者さんの意図に合わないかもしれないけど!!







どのくらいで届くのか実験です!

今20xx年○月△日です。

そちらはいつですか?

とか、

どこかの誰かさんへ

から始まって普通に雑談してるメッセージとかもありました。


ちなみに、届くまでの期間は本当に数年前のものから数ヶ月前のものまでありましたね。







「言えないことを書く」というコンセプトから、つらい思いをしている人に届くことを想定して逆に励ましに来る人もいたし

歌詞を流したりとか

「未来の私へ」なんてメッセージもあったりとか

いろんなメッセージがあったし照れ
















あれ、どう〆ていいのかわからんくなった。



とりあえず、なんか懐かしいものを思い出しましたよーって話でしたニコ