皆様、少し暑くなってきましたね。

夏といえば怖い話!


ということで、私が初めて幽霊らしきものを見たときの話をします。

ただ、タイトルの通り、怖くない話なので

悪しからず。








この話、体験したのが保育園生の頃で、

しばらく忘れていたのですが

小学校中学年の時に「幽霊見たことある?」とクラスメイトに聞かれ、

突然思い出したやつですw


で、それ以来

「怖い体験したことある?」「話してー!」とせがまれたら話していたレパートリーの一つなのですが

実はあることを除いて話していました。






そのあることとは……自分の感情です。




なぜか?

とりあえず例の体験から書いていきます。








小さい頃、私の両親はとある和太鼓の社会人サークルに入っていました。

それで、お祭りなどが近づくと市のホールなどを借りて練習していたのですね。



その日も通称Uホールという、市内で一番大きい施設の小ホールを借りていたのですが

夜21時頃になり、小さい子どももいるということでお開きとなりました。

(ちなみに子連れの人も何人かいて、そのサークルで知り合った子や元から同じ保育園に通っていて仲が良い子もいたので

親が練習している間、大学生くらいの人たちの見守りの下、私たちは違う部屋で遊んでました笑)





うちの親は別々の車で来ていたので、姉が母の車に、私は父の車で帰ることになりました。





時刻は21時頃と記憶しています。


別に車の中にいても楽しくなかったし、元から変なところに気を回す性格なので

「子どものために早く帰してくれたのだから眠くなろうかな」とよくわからないことを思い、

窓の下の小物を入れるようなところに肘をついて俯き、

寝るような体勢を取っていたのですが

その時、ドア側の方から何かが伸びてきたんですよね。



私「???」です。






「ん?」と思いながらしばらく見ていると、

やがてそれが半透明の白骨化した手

なめくじの這うような速度で

ゆ〜〜〜〜〜〜っくり伸びてきているのだとわかりました。



本当にゆっくりすぎて人差し指、中指、薬指の第二関節が出てくるところくらいまでわかりませんでした。





で、私、実はこの時、

すぐには幽霊だとわかりませんでした。

たぶん、無意識に信じていなかったのでしょうね。






心の中の第一声

「なんでこんなところから手が生えてくるの!?」

ですから。

我ながら「生えて」ってなんだよと思う。







続けます。







サムネイル

手だと認識してから取った行動①


窓の外を見る


と言いつつ、これ、実は結構咄嗟でした。

なんか窓の外を見ちゃったんですよね。



後で考えると、「もし手の主がいたらどうなっていたのだろう?」

とも思うのですが、誰もいませんでした。







サムネイル

手だと認識してから取った行動②


寝る


とりあえず、はっきり言ってすぐには受け入れがたく、

幻覚でも見ているのではないか

と思ってしまったのですね。




そこで取った行動が睡眠続行。

先ほどまで肘をついて俯いていたところに、目をつむるという動作を加えました。



ところが、手だとわかった衝撃で元々薄かった眠気が完全に吹っ飛び、

眠れなくなっていました。






サムネイル

手だと認識してから取った行動③


目をそらす


寝れないなら目をそらせ!

とりあえず幻覚なら消えるはずだ!


ということで、まあ①の延長線上で目をつむってみたりそらしてみたり。


ところが、根本的に

ここは車の中なので、そもそも見る場所なんてない。


ということで、これも失敗。








さて、いよいよここで

何度目をそらしてもつむっても次に見たときには変わらず伸び続けている。

そもそも車のドアから生えてくることが変だ。

これってもしや幽霊ってやつなのでは?

と、やっと気がつきます。







で、そこで芽生えた感情



サムネイル

これって放っておいたらどうなんのかな!?

てか、この先にサイドブレーキあるけど

事故でも起こさせるつもりなのかな!?

かなり昔の話なので、助手席と運転席の間にサイドブレーキがあるタイプの車だったんです。




サムネイル

ちなみにもう少しで明るい道に出るけど

外灯にさらされたらどうなるんだろうか?


色が薄くなるだけだろうか?


はたまた消えるんだろうか!?

山を切り開いて作られたホールだったので、少しの間は外灯がポツンポツンとあるだけの山道でした。





サムネイル

これ、お父さんに知らせたらどんな反応をするんだろう?


それとも、見えてるのは私だけとか!?






サムネイル

ていうかこれ、触ったらどうなるの?


消えるかな?


すり抜ける??


それとも何か感触がある???


掴んできたりする???!?




と、一瞬のうちにこんなことを考えていました。

そして、結構ワクワクしていました。

未知の世界だからかな。





うん。これが自分の感情を話さなかった最大の理由。

実は結構ワクワクしていたから。






だって、この体験談を聞きたい人たちって怖い話を求めてるんですよ。

それなのに言えないじゃないですか……。

その時、私はワクワクしていました。

なんて凝視















さて、

自分の感情を除いて話していた理由が出てきたところで



初めての幽霊にたくさんの好奇心を抱いた幼き日の私。

私はこのあと、どうするのか?

そして結末やいかに!?







なんて

ちょっと長くなってきましたので、

次の記事へ続きます。





皆さまぐんない。

良い夢を。










↓制作時間10秒のおばけちゃん。






追記:続きを書きました