去年の今頃、小学校の卒業を控えた時期に知り合いのお母さんたちと
中学校の部活の話題にふれる事が何度かありました。
男の子の保護者さんたちはスポーツ推しが多かった印象。
たしかにバリバリスポーツをする子はかっこいい
文武両道、運動得意、勉強は優秀、性格よし!
みたいなパーフェクトボーイならいいなあ、と思うわけです
でも
息子は適度に体を動かせばいいタイプ
空手やハイキングは好きだけど、サッカーとかのキラキラスポーツには
向いてない(笑)たぶん下手
いいのよ、それで、パーフェクトボーイでなくても(笑)
息子のような子も結構いたので
そういう子はどうするのか事前に聞いてみたんですよね。
そしたら帰宅部かゆるいスポーツ部でした。
「うちの子はスポーツが苦手だけど、何か運動をやらせたくて」
という声と
「部活してたら疲れて勉強できないから帰宅部」
という声があったかな。
息子の中学の帰宅部率は30~40%くらい。結構います。
部活に入ってないと受験に不利、みたいな空気はないみたい。
話を聞いて私もいろいろ考えたけど、結局、私が考えても仕方ないか、と
息子には何も言いませんでした。
はたして小学6年生で行われた1日入学の日。
部活見学で惹かれる部はあったか尋ねると
「お母さーん、中学校で綺麗な看板があって、美術部が作ったんだって。
すごいよね!ぼく美術部に入って文化祭の看板を描きたい!」
と言っていたので、美術部に入ると思ってました。
これを姉に話した時の反応は微妙だったけど。
一瞬の沈黙のあとに「…へえ、そうなんだ~」みたいな?なんでよ、芸術がわかる男子、いいじゃん!
結局入学後の部活体験を経て、息子は吹奏楽部に入部しました。
体験で楽器を吹かせてもらったら、体中に感動が走ったらしいですよ
帰宅して開口一番
「ぼく吹奏楽部に入る!決めた!楽器を吹かせてもらったんだけど
#$%$’&(&%&%$%#-」
という興奮っぷり。
「どう思う?僕はどの部活に入ればいいと思う?」
「自分が入りたい部活」
「何それ!お母さんは何がいいと思うの?!
あとさ、吹奏楽部、男の子が少ないんだよね」
「君がやりたい部活なら何でもいいんだよ。
男子が少なくたっていいじゃない。今は令和よ。
ジェンダーを気にしてやりたい事をしないなんて勿体ない。
知ってる?ウォーターボーイズ。
音楽に興味ある男子も実は結構いると思うよ。
楽器が出来るってかっこいいし。いいじゃ~ん
3年間続けるなら、自分がやりたくて楽しめる部活がいいんだよ。
楽器を演奏したいならやってみたら?大人になっても楽しめるし、
コンサートに行くとか、楽しみの幅が広がるよ」
「そっかー。ありがとー」
そして現在。
息子は部活を心から楽しんでます。休みあけ後の部活日なんて
帰宅時の顔がぴっかぴか
「やっぱり部活最高!吹部たのしいー!」と踊ってます。
今の時代も「男らしく」みたいなプレッシャーは少なからずあるのかな
いや、ないけど本人が意識しちゃうのかな。
でも、自分がやりたい事が制限されるのは勿体ないよね。
私の知り合いは女子でも野球をやってるし
料理が得意な男の子もいる。
若い子たちにはスポーツでも文化でも、男女の先入観なく
好きなことを好きと言って楽しんでほしい。
これからも息子の興味を後押しできたらいいな、そう思った出来事でした。