かつての最高の治療法が提供できるのは、リハ職。 | 自分らしさを追求する女性セラピスト  Hitomiのブログ

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Hitomiのコラム
女性セラピストのメンテナンスについて


第十九回テーマ 「かつての最高の治療法が提供できるのは、リハ職。」です。
こんにちは、IRAコラム金曜日担当のHitomiです。
ここでは、女性セラピストのメンテナンスの方法についてお話しさせて頂いています。


産休生活に入ってから、リハビリ(病院)とは無縁の生活になっていますが、時折職員とお話をすると、リハビリ職者の働き方はますます厳しくなってくるなぁという印象が拭えません。

勤務条件、休暇、病院内での立ち位置、報酬、自由度の低下などストレス要因が多いような気がします。特に家庭の役割と両立しなければならない女性にとっては、過酷な状況ではないでしょうか。


うんうん、とうなずいた方が果たして何人いらっしゃるでしょう。


今日は、「リハビリテーション」職者が少し元気になるようなお話をしたいと思います。


みなさんは、患者さんから時々「マッサージしてほしい」と言われたり、場合によってはもうマッサージ屋さんだと思われていたことはありませんか。


私は、マッサージではなくてもよく身体に触れるのであまり言われなかったですが、中には「僕は(私は)マッサージ屋さんじゃないからプンプンといってゴリゴリ筋トレ、歩行訓練、ADL訓練、階段昇降のみをプログラムに組んでいるPT,OTもいました。


マッサージに治療的意味はないから?マッサージはただのリラクゼーションだから訓練時間に入れるともったいない?はたまたエビデンスがないから?

そういう考えでプログラムに組んでいない人は、勉強しなおしです。本


あなたの勤務先にマッサージ師や整体師さんはいらっしゃるでしょうか。
いらっしゃるのならお任せしてもいいでしょう。


ここで、少し東洋医学的なお話をします。伝統的な中国医学による治療手段は、古い医学書に記載されているのですが「ぼう」、「針」、「灸」、「薬」の4種類があります。「ぼう」はかっさ(石などの道具を使ってこする)やマッサージなどの物理的な方法で、4種類の中で一番重要なものです。

治療効果が高い、という他に、医学知識さえあれば特別な道具が要らず、いつでもどこでも病気を治せたからではないかと言われています。

「薬」が最後であるのは、非常に多くの材料が必要で準備や調合にも手間暇がかかったからでしょう。

しかし、「ぼう」をするためには、医者は手足を動かし、見た目が簡単そうなのでお金を請求しにくく、時間もかかります。

「薬」による治療は時間も短く、体力も消耗せず、医者という権威を保てます。さらに薬代を高く請求できます。

というわけで、時間の流れとともに、「薬」が治療の主役となってきたのです。

その結果、「ぼう」の治療を主とする病気を治せなくなり中国医学そのものの効果も下げてしまいました。


マッサージは「最高の治療法」だったのに、衰退してしまったのです。


さて、あなたの勤務先に患者さんに「マッサージ」をしてくれる職種はいますか?
治療的意味で長時間身体を触ってくれる職種はいますか?


…たぶんいないと思います。

マッサージでも何でも訓練プログラムに「自由に組み入れる」ことができるのは、病院にはリハビリ職者しかいないのです。

東洋医学的知見からではなくても、「皮膚は第三の脳」といわれていますし「皮膚運動学」の視点から治療に結びつけることも可能です。

むやみな筋トレを行うよりも、意識させたい筋群をさすったり、たたいたりする(サモンといいます)方がパフォーマンスが上がることだって大いにあります。

リンパの解剖学を応用すれば、マッサージがとても有効であることもわかります。


じゃあどこをマッサージすればいいの?


それを説明しながら患者さんにリハビリ治療方針を示していければ、より信頼関係も深まると思いませんか?触れることは最高のコミュニケーションです。


実際、手を触れずに治すことができる素晴らしい治療家の人でも、治療のどこかにマッサージを入れたりされています。

私自身、ベビーマッサージを勉強しましたが、赤ちゃんにとって、触れる・さすることの身体的・精神的効能はここに書ききれないくらい多いです。



あなたも、現代医学の中ではリハビリ職にしかできない、最高の治療法を患者さんに提供してみませんか。

それでは、読んでいただきありがとうございました。
IRA認定アドバンスインストラクター
ヨガインストラクター(月経血コントロールヨガ・ママとベビーのヨガ)
作業療法士   Hitomi
ブログ:http://ameblo.jp/ayn-hitomi/



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