Hitomiのコラム
女性セラピストのメンテナンスについて
第十二回テーマ 「ヒトは立っているだけで早産予備軍です」です。
ここでは、女性セラピストのメンテナンスの方法についてお話しさせて頂いています。
私自身が妊娠中ということもあり、コラムの内容が“女性全般”というよりは、妊婦さん目線になっていますが、そのあたりはご了承ください。
最近は、身体を緩めた後仰向けで寝ているだけで、誰もがその動きがわかるほど赤ちゃんが活発に動くようになってきました。しかも、腹巻・腹帯・ヨガパンツのお腹部分・シャツが重なった上からでもはっきりわかるのです。
これは比べたことがないので推測ですが、お腹が張っている人、むくんでいる人、触ったときにお腹が硬く感じる人はおそらく、この週数程度で胎動が「見える」ことはあまりないのではないでしょうか。(経験者やその周囲の方、お聞かせ願えると幸いです)
さて、本題ですが、お腹が張る・むくむ・赤ちゃんが下がる…などはすべて早産リスク(原因)だといわれますが、そもそも人間は、他の動物に比べて早産の可能性が高い生き物なのです。
何故か?
理由は簡単です。
人間は「立って歩く動物だから」です。
四足動物は、赤ちゃんの出口と、重力方向が違いますね。四つ這いですから。
人間は、赤ちゃんの出口と、重力方向が同じだからです。重みで出やすい。
*イラストで学ぶ妊娠・分娩・産褥の生理
それだけのことです。「なぁーんだ」という感じだと思うので、
もう一つ重要な話をします。
なぜ、疲れてくるとお腹が張るのか。同じことをしていても張りやすい、張りにくいがあるのはなぜか。
ここに、妊娠前からの女性の身体の状態が関係してきます。
「骨盤底筋」って聞いたことがあると思います。
お腹の張り・赤ちゃんの下がりは、長時間の立位労働などによって「骨盤底筋」が疲労してくることによって起こると言われています。
つまり、この骨盤底筋が最初から硬い、上手く使えない状態にあると、簡単に言えば「流産」「早産」に一歩近づくことになります。
ちなみに、妊娠していない女性で骨盤底筋が硬い人に起こりやすい症状としては、お腹のたるみ、スタイルの崩れ、冷え症、子宮後屈などの位置異常、便秘、生理不順、PMS、腰痛などがあります。
症状だけ羅列するとつながりがわからないのですが
つまりは妊娠中なら「赤ちゃんが下がる」のであれば
非妊娠中なら「内臓全体が下がり気味」になるということです。上記はそれに伴う症状です。
骨盤底筋の重要性、わかっていただけたでしょうか。
骨盤底筋を柔軟にし、疲れにくくする方法についてはまた次回にお話しさせていただきます。
これから、暑くなるので、呼吸器系の異常から体にさまざまな影響が出てきます。
そのあたりと絡めて、効果的なエクササイズを紹介しますね
みなさまも、暑さに気を付けてお過ごしくださいませ
それでは、読んでいただきありがとうございました。
IRA認定アドバンスインストラクター
月経血コントロールヨガ講師
作業療法士 Hitomi
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