賑やかなお囃子の音に胸を踊らせ、提灯の明かりの灯る神社へやって来た
「今日は、何で浴衣じゃないの?」
隣を歩く拓篤が問い掛けてくる
「花火大会の時みたいになったら大変でしょ?」
花火大会の時、立ちくらみのような貧血のようなものを起こし、拓篤に運んでもらったことを思い出す
さすがに二度も同じことで迷惑はかけられないと思ったのだ
「別に、良いのに……」
呟くように言われた言葉が、お囃子と人の雑音で掻き消される
「ん?何か言った?」
聞き取れなかったそれを聞き返すが、拓篤ははぐらかすように傍の射的に目を向ける
「どれが欲しい?」
お金を払い、銀の皿に乗せられた弾を詰めながら問い掛けてきた
「えっと……」
棚に並ぶ景品を見つめ、ウサギのぬいぐるみを指差す
「あれとか、取れる?」
「よし!」
狙いを定めて、引き金を引いた
「もう、いいよ」
皿に乗る弾は一つも無くなるが、ウサギのぬいぐるみを取ることはできなかった
拓篤は再びお金を出し、弾を買おうとしているのだ
「本当に良いってば!他、回ろうよ」
拓篤の腕を引き、別の出店を指差すと、渋々お金を仕舞った
歩き出した拓篤は一言も話さない
射的でウサギのぬいぐるみを取れなかったことを気にしているのは明らかである
けれどそのことで、気にしなくて良いのに、と言えば
「別に気にしてない!」
と、ムキになるかもしれない
先を歩く拓篤に、どう声を掛けるべきかと悩み、視線を落とした
ほどけかけた靴ひもが目に入り、前を行く拓篤に
「待って」
と声を掛けようと思うが、拓篤なら見失うなどということは無いだろうと思い、邪魔にならないように出店側に寄ってしゃがむ
靴ひもを結び直していると、甘い香りが鼻をくすぐった
立ち上がり横の出店を見てみる
絹糸よりも細い白い糸を割り箸で巻き取る青年がいた
器用に丸く作り上げる姿と匂いに誘われ、その場から離れることができない
ついつい見とれていると、突然腕を掴まれた
「……っ!」
突然すぎて声も出せずに振り向くと、険しい顔をした拓篤がいた
「何やってんだよ!」
いつに無く、強い口調
「ごめん……靴ひも、結び直してた……」
珍しい剣幕に、謝罪の言葉がすぐに出た
「後ろ見たらいないから、どこに行ったかと思った……」
釣り上がっていた眉が下がり、安堵の意気が漏らされた
「ごめん」
再び謝ると、ガックリと肩が落とされ頭が垂れる
呆れられたのかと思い、また謝ろうとした
その時、垂らされた拓篤の頭がこちらの左肩に落ちてくる
そして、力なく耳元で声がした
「花火大会の時の、お前の気持ちが分かった……」
ああ、花火大会の時は逆の立場だったなぁ
と思いながら、怒っていたのでも呆れていたのでもなく、心配だったのだと気付いた
「ごめんね」
今度は本当に申し訳ない気持ちで謝ると、肩から拓篤が離れてこちらを見る
先程とは違う、安心したような表情だった
その表情に、笑みを見せながら
「タク、綿飴買って」
とねだる
柔らかいだ空気が崩れ、片眉が上がり何か言いたそうである
けれど、何も言わずに綿飴を一つ買ってくれた
差し出された綿飴を受け取ると、拓篤はポケットに手を入れ、あえてこちらを見ないようにそっぽを向く
空気も読まず綿飴をねだったことが、彼は気に入らないのかもしれない
ふかふかとするそれを少しだけちぎり、こちらを向かせるために口元に突き出した
「はい」
「え?……ええっ……!」
目の前に出された白い塊を目を丸くして見た後、体を反らせ何故か辺りをしきりに見渡している
「何してるの?タク、ほらっ!早くしないと溶けちゃう!」
急かすように、更に拓篤の口に綿飴を近付けた
少し怯んだように見えたが、意を決した雰囲気でそれを一口で口に含む
その時、微かに拓篤の唇が指に触れた
一瞬の柔らかな感触とともに、僅かな湿り気が残された指先
思わず指を開いて、食べ残され摘んでいた綿飴を落としてしまう
落ちた綿飴と指先を黙って交互に見つめてしまうと
「ごめっ……!」
と慌てて拓篤は手で唇を覆って俯く
そして、見る見るうちに顔が赤らみだした
「タク?」
顔を覗き込もうとした時、さらに顔を背け
「見んなよ……」
と言い、ちぎった綿飴を差し出した手を掴み、こちらを見ることなく前を歩き出す
掴まれた手は、子供の頃繋いだ手よりも大きく、自分の手がすっぽりと包まれている様子を見つめながら歩いた
はい、終了~!
手繋ぎデートにしたかったんだけど、手を繋ぐまでが長いし(^^;)
手を繋いだら終了だし(;^_^A
何だこの話は!
面白みがまったく無いぞ!
続けてタク編を上げたので、タクはしばらくお休みしますよ
タクが好きな方には申し訳ない
お休みするから、ちょっとタク編を長めに甘めにしてみたら
付き合いたてのバカップルみたいなんですが(;´▽`A``
もう、タクと付き合っちゃえば、ていうツッコミは無しの方向で←
そして、もう少しまともな文を書けるようになりたいと思う今日この頃
誰か私に、文才をください←
あ、感想、お待ちしております
「今日は、何で浴衣じゃないの?」
隣を歩く拓篤が問い掛けてくる
「花火大会の時みたいになったら大変でしょ?」
花火大会の時、立ちくらみのような貧血のようなものを起こし、拓篤に運んでもらったことを思い出す
さすがに二度も同じことで迷惑はかけられないと思ったのだ
「別に、良いのに……」
呟くように言われた言葉が、お囃子と人の雑音で掻き消される
「ん?何か言った?」
聞き取れなかったそれを聞き返すが、拓篤ははぐらかすように傍の射的に目を向ける
「どれが欲しい?」
お金を払い、銀の皿に乗せられた弾を詰めながら問い掛けてきた
「えっと……」
棚に並ぶ景品を見つめ、ウサギのぬいぐるみを指差す
「あれとか、取れる?」
「よし!」
狙いを定めて、引き金を引いた
「もう、いいよ」
皿に乗る弾は一つも無くなるが、ウサギのぬいぐるみを取ることはできなかった
拓篤は再びお金を出し、弾を買おうとしているのだ
「本当に良いってば!他、回ろうよ」
拓篤の腕を引き、別の出店を指差すと、渋々お金を仕舞った
歩き出した拓篤は一言も話さない
射的でウサギのぬいぐるみを取れなかったことを気にしているのは明らかである
けれどそのことで、気にしなくて良いのに、と言えば
「別に気にしてない!」
と、ムキになるかもしれない
先を歩く拓篤に、どう声を掛けるべきかと悩み、視線を落とした
ほどけかけた靴ひもが目に入り、前を行く拓篤に
「待って」
と声を掛けようと思うが、拓篤なら見失うなどということは無いだろうと思い、邪魔にならないように出店側に寄ってしゃがむ
靴ひもを結び直していると、甘い香りが鼻をくすぐった
立ち上がり横の出店を見てみる
絹糸よりも細い白い糸を割り箸で巻き取る青年がいた
器用に丸く作り上げる姿と匂いに誘われ、その場から離れることができない
ついつい見とれていると、突然腕を掴まれた
「……っ!」
突然すぎて声も出せずに振り向くと、険しい顔をした拓篤がいた
「何やってんだよ!」
いつに無く、強い口調
「ごめん……靴ひも、結び直してた……」
珍しい剣幕に、謝罪の言葉がすぐに出た
「後ろ見たらいないから、どこに行ったかと思った……」
釣り上がっていた眉が下がり、安堵の意気が漏らされた
「ごめん」
再び謝ると、ガックリと肩が落とされ頭が垂れる
呆れられたのかと思い、また謝ろうとした
その時、垂らされた拓篤の頭がこちらの左肩に落ちてくる
そして、力なく耳元で声がした
「花火大会の時の、お前の気持ちが分かった……」
ああ、花火大会の時は逆の立場だったなぁ
と思いながら、怒っていたのでも呆れていたのでもなく、心配だったのだと気付いた
「ごめんね」
今度は本当に申し訳ない気持ちで謝ると、肩から拓篤が離れてこちらを見る
先程とは違う、安心したような表情だった
その表情に、笑みを見せながら
「タク、綿飴買って」
とねだる
柔らかいだ空気が崩れ、片眉が上がり何か言いたそうである
けれど、何も言わずに綿飴を一つ買ってくれた
差し出された綿飴を受け取ると、拓篤はポケットに手を入れ、あえてこちらを見ないようにそっぽを向く
空気も読まず綿飴をねだったことが、彼は気に入らないのかもしれない
ふかふかとするそれを少しだけちぎり、こちらを向かせるために口元に突き出した
「はい」
「え?……ええっ……!」
目の前に出された白い塊を目を丸くして見た後、体を反らせ何故か辺りをしきりに見渡している
「何してるの?タク、ほらっ!早くしないと溶けちゃう!」
急かすように、更に拓篤の口に綿飴を近付けた
少し怯んだように見えたが、意を決した雰囲気でそれを一口で口に含む
その時、微かに拓篤の唇が指に触れた
一瞬の柔らかな感触とともに、僅かな湿り気が残された指先
思わず指を開いて、食べ残され摘んでいた綿飴を落としてしまう
落ちた綿飴と指先を黙って交互に見つめてしまうと
「ごめっ……!」
と慌てて拓篤は手で唇を覆って俯く
そして、見る見るうちに顔が赤らみだした
「タク?」
顔を覗き込もうとした時、さらに顔を背け
「見んなよ……」
と言い、ちぎった綿飴を差し出した手を掴み、こちらを見ることなく前を歩き出す
掴まれた手は、子供の頃繋いだ手よりも大きく、自分の手がすっぽりと包まれている様子を見つめながら歩いた
はい、終了~!
手繋ぎデートにしたかったんだけど、手を繋ぐまでが長いし(^^;)
手を繋いだら終了だし(;^_^A
何だこの話は!
面白みがまったく無いぞ!
続けてタク編を上げたので、タクはしばらくお休みしますよ
タクが好きな方には申し訳ない
お休みするから、ちょっとタク編を長めに甘めにしてみたら
付き合いたてのバカップルみたいなんですが(;´▽`A``
もう、タクと付き合っちゃえば、ていうツッコミは無しの方向で←
そして、もう少しまともな文を書けるようになりたいと思う今日この頃
誰か私に、文才をください←
あ、感想、お待ちしております