判決の日の朝。
彼はそわそわしていた。
食欲もないらしく、なにも食べずに
早くに家を出て行った。
私はわりと大丈夫だと思ってた。
だから彼が家を出てから少しして私も家を出た。
サプライズで迎えに行ってやろうと。
絶対喜ぶんだろうな〜と考えながら新幹線に乗った。
16時までに連絡なかったらダメだったと思ってと言われていた。
裁判は15時から。
さすがに15時に近づくにつれドキドキしてきた。
ちょうど、新幹線を降り着いた頃。
着信が鳴った。
彼かな〜〜〜なんて思いながら
携帯の画面を見る。
弁護士からだった。
その瞬間終わったと思った。
弁護士から、判決の結果を聞く。
「1年の実刑」
求刑とあまり変わらないことに驚いた。
そして言葉を失った。
知らない街の駅で1人でしゃがみこんだ。
出産の時には彼はいないんだ。と、まず一番に思った。
親にはなんて嘘をつこう。
ため息ばかりが出る。
とりあえず控訴したが、
出てくるのは明日になると弁護士が言った。
私は1人でまた新幹線で帰った。