なんだかんだ10月が入って
私も臨月に突入した。
里帰り出産のため私は実家にいるから
彼からの手紙は私のところには届かない。
一方通行の手紙を送るのも疲れてきた。
そんな時、もうこの体で行けるのも
今週しかないかなーと思い立ち、
悩みに悩んだあげく面会に行くことを決意。
実家からなので片道3時間半の
彼が収容されてる拘置所までは
ほんとに遠く長かった。
面会に行くのは初めてだし、
なにより彼に許可を取ってないし
むしろ面会できるのか分からないし
とりあえず1ヶ月ぶりに会う彼に
勇気がなかなか出ず緊張ばかりしていた。
着いて面会手続きをして、
番号札をもらい呼ばれるのも待った。
5番の札の方3番の面会室に
入ってくださいと言われその通りに
3番の面会室の扉を開けると、
向こうのドアから人影っぽいのが見える。
多分私のことを確認し、
警官と一緒に彼が面会室に入ってきた。
一瞬誰か分からず戸惑った。
この人こんな顔だっけ?
とにかく現実を見た感じがして
彼のことを直視出来ない自分がいた。
でも1番彼の方が戸惑っていたと思う。
彼は手紙で心配しすぎだよと言ってきた。
意外と元気にやってるし1日経つのも早いと。
でも20分の面会中ひたすら爪を噛んでいた。
彼の癖。不安な時、ストレスを感じてる時、
何かを悟られたくない時、寂しい時、
気持ちも落ち着かせたい時。
顔も笑ってなかったし、
あーこの人やばいなって思った。
そして私に対して必死に
間を空けないように話しかけてくる。
逆に気を使われた気がした。
なんとも言えない刑務服が似合っている。
まばらになった坊主にボサボサの眉毛。
髭は綺麗に剃られ、あんなにこんがりしていた
肌も綺麗に白く戻っていた。
20分の面会はほんとにあっけなく、
ブーというブザーとともに彼が
そそくさと出ていく。
もしかしたら面会嫌だったのかもな。
多分複雑な気持ちだったんだと思う。
臨月の妊婦の体で20分のために
遠い彼の収容されてる拘置所まで来るのは
とてもしんどくて大変だった。
今月、移送先の刑務所が決まるみたい。
これ以上遠くなったら面会も行けないし、
まして子供も産まれたら尚更行けないだろうし
どっちにしろこのタイミングでとりあえず
彼の様子を見に行けて良かったかな。
面会に行ってから彼の姿が
ずっと目に焼き付いてて離れない。