前回のブログにちらっと書いたのですが、
神戸に住むことが決まったときに
わりと近い場所に
ハイパーサーミア(温熱療法)を実施している
病院があると知りました。
これは、ざっくり言うと、
病巣のある患部を深部加温して
熱に弱いがん細胞を死滅させる
という効果に期待できるんですよね?
しかも、規定回数であれば
健康保険の適応になる。
もちろん、ロングサバイバーな私も
過去にこの温熱療法を
マークしたことはあるのですが、、、
まず、東京の大きな病院では
どこも非好意的な印象だったこと。
そして、
昔に行ったセカンドオピニオン先でも
抗がん剤(or放射線)との併用なら
やってみてもいいのでは…という
意見をもらっていたけど
その当時、通いやすい環境に施設が
無かったので
結局、実施には至らずだったのです。
ただ、最近は身近な存在やブログでも
ハイパーサーミアに取り組んでいる姿を
多く見かけるようになり、
私のように緩和ケアに入った人も
当てられるのか?
また、神戸のがん治療の現場も
自分で体験してみたかった、
という思いから、
一度、お話を聞きに行くことにしたんです
ここは、放射線や化学療法に特化した
内科的ながん専門病院です。(外科医はいません。)
とても綺麗な院内には
ヒーリング音楽🎵が流れ、
患者さんであふれ返っているような
騒々しさはありません。
穏やかな空気に包まれてゆったり。
あれ?どこか、緩和病院に似ている…と
いうのが私の正直な感想でしたw
院内のスタッフもみな、とても優しくて
ドクターも有名大学病院出身という肩書を
お持ちの方が多いようです。
そして、後で知ったことですが、
この日、私を初診で迎えてくださったのは
副院長でした。
初診の予約をしたときに
いま通っているホームケアクリニックに
簡単な紹介状を書いてもらったので
私が予約どおりに来院すると、
ハイパーサーミアを受けることが前提の
オリエンテーションから始まりました。
やった〜\(^^)/
私は、神戸でもサバイバー現役で
病院に通うことができる!?
と、ちょっぴりテンションが上がる⤴️
変な話ですが…
たとえ私が緩和ケアの患者で
積極的な治療は受けられないとしても
まだ、できることがある
東京の大学病院に通っていたときみたいに
神戸でも、まだお世話になれる病院がある
というモチベーションが
「プラセボ効果」に
なるんじゃないか?
と思えたんですよね〜
と、こ、ろ、が
私が持参したCTの画像は
前大学病院のもの(2023/9月)
だったので、
治療計画を作る前に
最新のCTが必要となったのです。
同じ治療をしているKさんからは
「ここは、即時CTだよ〜」と
聞いていたので
この日、私は金具のない装いで
準備万端でした
そして、CTの結果は…
なんと、直腸に浸潤したデカい腫瘍の影響で
腸壁に穴が開いていた
腸穿孔というやつですね…
画像上でも、その穴から
腸内のAirが骨盤内に漏れ出している様子を
詳しく説明してもらいました。
はーっ
これは、東京の主治医にも
重ね重ね予見されていたことで、
やっぱりキイトルーダ打ち切りの判断は
正しかったことを裏付ける形に。
こちらの先生曰く、
いまの私の骨盤に温熱をかければ、
血流や腸の蠕動が高まって
もっと穴が大きくなったり
腸が破れてしまう危険がある⚠️
そして、便が腹腔内に漏れ出すと
救急でも命取りになる。
もちろん、それは
何もしなくても
今日明日にも起こりうる可能性は
あるんだけど…
いまの私にできることは、
とにかく「何もしない」ことなんだって
私ね…
もし、ハイパーサーミアをして
がんの進行スピードを弱らせることが
できたら、
まだ使っていない、リブタヨの相談も
この病院ならできるんじゃないの
なんて…
心に秘めていた小さな希望まで
あっさり打ち砕かれてしまいました。
でもでも、神戸に来て、
あたたかいご縁をいただいた
ここの病院には
とても感謝していますよ
ただ、
私はここに、もう来ることは無い。
残念
この日、私は一生懸命な笑顔で
診察、精算を済ませて、
付き添ってくれた主人と一緒に
病院を出たら
涙が止まらへんかった
あー、私、もうアカンのか…
そう思っちゃうよね、やっぱり
ハイパーサーミア病院の面談結果は
紹介元にお返事を郵送してくださると
聞いていたので、
一週間ほどしてから
いまの私の主治医がいらっしゃる
ホームケアクリニック🏥にも
行ってきました。
近くの神社⛩️にも、しっかりと
今年2回目のお参りです。
このクリニックは
訪問医療の専門なんですが
私はまだ主人の付き添いがあれば
通院ができることから
当面は、月一で外来に通わせてもらっています。
(その方が医療費も抑えられるので)
この日、私の口からも
ハイパーサーミアがダメだった報告をして
現在の体調やこれからの生活のことを
相談してきました。
ここの先生は、
いつも聴診器🩺で胸やお腹の音を
チェックしてくださいます。
腸が張ってるから、どうしても
横隔膜が持ち上げられて、
呼吸音が弱くなっている?ようですが
まだまだ、大丈夫👌と…
血液検査の結果は、
栄養状態や炎症反応が要注意⚠️
リンパ球なんて泣きそうな数値やん
腎、肝機能、マーカーは
とりあえず悪化なしだけど
いろいろと低空飛行な身体であるのは
間違いないね。。
そして、今の私にできることは?
ハイパーサーミアがダメになって、
ずっとそのことを考えていると
思い切って打ち明けてみました。
🍀「いまの私が介護保険を入れたら、どんなメリットがありますか?」
🍁「ご自宅での生活が、今よりも過ごしやすくなると思いますよ。」
🍁「たとえば、モノ(杖や車椅子、ベッド、手すりなど)を借りるとか。家事のサポート(ヘルパーさん)もあると便利じゃない?」
じつは、私は本格的な緩和との向き合い方に
まだ戸惑いを感じていました。
先生とも、この日でお会いしたのは
まだ3回目だし、なんか距離感が
わからないっていうか、、、
大学病院で必死にもがいてきた自分の
スピリットを捨てられない?
まだ、私に介護保険なんて…
他人事のように感じてしまうのです。
それでも、この日、
先生の返答は、ちゃんと私のことが
見えている気がしました。
最近、本当に立っていられなくて
商業施設に出かけたら、
車イスを借りることも多いし
自宅のキッチンでも腰掛け用の🪑を置いて
休み休みの家事をしていた。。
さすがー、お見通しなのね。
さらに続けて、
🍁「〇〇さん(私)は日中独居だから、その点も安心になるよね。また、話す相手がいると気晴らしになる、って人もいますよー」
と、言うことで
早速、帰りに区役所に寄って
介護保険の申請を済ませました。
特に急ぎでない限り、
認定まで1カ月くらいかかるらしく、
主人は、だから早よしたら?言うたやんって💦
(私はそんな急いでへんの💢)
私の現状だと、医師の意見書があれば
「要支援」は認められると聞きました。
この「要支援」には、
「予防介護」という目的もあると知り、
前向きに受け入れる気持ちが固まりました