妊娠中に楽器演奏をしても良い?気になるあれこれ | フルート奏者・講師 三澤彩花のブログ

フルート奏者・講師 三澤彩花のブログ

フルート奏者・講師
国立音楽大学卒業/JEUGIAカルチャーセンター ららぽーと立川立飛店フルート講師

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こんにちは!


フルート奏者の三澤彩花です♪

妊娠中のフルート演奏




突然ですが、今回初めての妊娠・出産を経験いたしました。

妊娠発覚からずっとわからないことでいっぱい。

今回は、一般的な妊娠・出産のお話というよりは「妊婦の演奏活動」「赤ちゃんと楽器」にフォーカスをして書いていきたいと思います。


妊娠が発覚した頃、私は検索の鬼と化していたのですが、調べても妊娠中の楽器演奏のことを書いている方を私が見つけられず、とても不安だったので、どなたかの参考になればと私の経験を記録しようと思いました。


そもそも妊娠中にフルートを吹いても大丈夫なの?!


ということから始まります。


※こちらはあくまでも個人の経験談ですので、こちらを実践して生じた問題についての責任は負いかねます。妊娠中の過ごし方については医師と相談の上、自己責任で行ってくださいね♪

◆​この記事に書いてあること
①妊娠中にフルートを吹いても大丈夫?
②つわりと演奏活動
③吹きづらくなったのはいつ頃から?



 ①妊娠中にフルートを吹いても大丈夫?

→結論から言うと大丈夫でした。

初めて病院へ行った妊娠2ヶ月のころ。

診察を受けるやいなや、最初に質問したのがコチラ


​私はフルート奏者で、毎日何時間もフルートを吹くのですが大丈夫でしょうか?

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​問題ないです。
病院にはオペラ歌手の方などもいらしていたこともありますが、演奏活動をしながら、順調な経過でしたよ。


​そうなんですね。
結構お腹を使うので心配でした。

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​大便を出すような、息を止めて激しいイキミを長時間するのは良くありませんが、楽器演奏は問題ないので安心してください。


結果、無事に妊娠9ヶ月まで活動し、

フルート自体は出産3日前くらいまで演奏していました🎉




 ②つわりと演奏活動


悪阻(つわり)

一般的には・・・妊娠2ヶ月後半(6週頃)から3ヶ月(11週頃)が苦しいとされるつわり。

私は・・・妊娠3ヶ月(8週頃)から4ヶ月(15週頃)がつわりの期間で、ピークは10〜12週でした。

何も食べられずに点滴をするほどのかたもいらっしゃいますので、私はおそらく軽い方ではあったと思うのです。

しかし、それでも嘔吐することはありましたし、毎日具合の悪い日々が続いていました。


つわりと演奏活動について


演奏の仕事は直前に入ることもありますが、私の場合は半年前〜数ヶ月前にご依頼頂くことが殆どです。


妊娠前にご依頼頂いているので、つわり時期のセーブが出来ずに演奏の仕事が立て込んでしまい、何十曲と抱えている(=具合が悪くても譜読みをしないといけない)&安定期(16週)前で周りにもあまり言えないという追い詰められた状態になってしまいました。


演奏には支障が出ないように気合いで乗り切ったので、身近な人以外には気づかれずに済みましたが、なかなか大変で、白目を剥きながら働いていました


しかし、私のように気合いで乗り切れないかたがいらっしゃるのも現実・・・


結果無事だったのでこうして話すことが出来ていますが、1度出血したこともありますので、無理はしないことをおすすめします。



 ③吹きづらくなったのはいつ頃から?


段々と出てくるお腹に圧迫される肺や横隔膜。

安定期に入った妊娠5ヶ月より吹きづらさを感じました。


​いつもの音が鳴らない!!!!!

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すごく焦ったことを覚えています。


しかし、妊娠中も演奏活動をしていた方も沢山いらっしゃいますので、「私にも出来るはず」と思い研究をしました。


考えられる原因

お腹は少しふっくらした程度でしたが、明らかに息が上の方に入っている感覚があったのです。

大きくなった子宮に妨げられ、横隔膜を下げられずに胸式呼吸になっているのではないかと考えました。

いつも通り吹く
→気づくと胸式呼吸になってしまう
→楽器がならない

対策

妊娠前は何も考えずに呼吸をしていても腹式呼吸になっていましたが、「いつも通り吹く」を改めて「がっつりお腹に息を入れることを意識して吹く」ように変えてみる。

(個人的にはお腹を膨らませて呼吸をして赤ちゃん苦しくない?大丈夫かな?と心配でしたが、マタニティヨガなど、そもそも腹式呼吸を推奨されていたのでやってみました。もちろん何か異変があったら体調優先のつもりで・・・)


結果

妊娠前の音に戻ることが出来、臨月でも変わらず吹き続けることができました。

(流石に出産2週間前くらいになると吹きづらいです)


しかし、もう一つ吹きづらさで問題がありました。


​体が痛すぎる!!!

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元々の肩凝りや腰痛に加え、股関節痛など主に下半身が痛いため、長時間座りっぱなしor立ちっぱなしでの演奏がとても辛かったです。


対策

マタニティ整体へ行く

私はマッサージではなく、きちんと妊婦の方の施術を勉強された整体院へ行きました。

妊娠して崩れたバランスだけではなく、元々の癖(私の場合は常に右重心であることと反り腰)が悪化したことが原因となっていたので、調整してもらいつつ、普段の生活も気を付けるようにしました。


マタニティヨガを取り入れる

YouTubeでマタニティヨガを検索して、ほぼ毎日取り組んでいました。

わたしのオススメを載せておきます。


①少しキツいですが、下半身の筋肉が鍛えられるので、重たい身体を支えるトレーニングになりました。


②ゆったりストレッチメインなので、お腹の重い出産間近でもやりやすかったです。


③ガチガチの肩こりのかたはすごくキツいはず。

でもやった後はとてもほぐれます。


結果

だいぶ改善し、我慢できないほどではなくなりました。

やはり長時間座りっぱなしor立ちっぱなしは辛いので、ちょっとした時間に姿勢を変えたりストレッチをして乗り切ることに。

股関節痛は相変わらずでしたが、その他のマイナートラブルはひたすら我慢でした・・・



今回、妊娠中のフルートについて記事にしてみました。
他にも赤ちゃんと楽器関連はコチラ

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