最近のグリーフの講座では
グリーフを抱えた子どもへの関わりを学びました

そして、その中で
自分の幼少期のことを振り返ったり
他の生徒さんのお話をお聴きしたなかで

人には今までの人生の積み重ねがあるんだな
と感じました


私の場合は、8歳の時に両親が離婚し
その直後から、母とその恋人と住んでいました

またその恋人は無職だったので
常に家にいるような状況でした

わたしはその幼少期の家庭内生活で
親に甘えるという子どもらしさや
家庭を安心できる場と感じる
ということを喪失していたのだと気付きました

また、私の中で、母は常に女性でした
母として私のことを考えてくれるより
女性として恋人と過ごすことに
重きをおいているように感じたのです

そう言う意味では、幼い頃から
母親という存在をどこかで
失っていたのかもしれません

もちろん母はきちんと私を育ててくれました
それにはすごく感謝しています


でもその幼少期を通して、今もなお
わたしの中で、家族は甘える存在ではなく
同時に自分を曝け出せる存在ではありません

だからこそ、娘を亡くしてから今も
家族の前ではグリーフを出せません


その内容を産科のフォローアップ診察で
先生にお話しました

今まで家族の話は出てこなかったもんね
あなたの中で家族は甘える存在じゃないんだね

きっとあなたのアイデンティティを作るのは
仕事や友人とか、自分で手にしたものが
大きな部分を占めているんだね

だからこそ、仕事を失いたくなくて
復職するのにもすごく慎重になるんだね

先生から、そう言われたとき
まさに目から鱗が落ちるような感覚でした

幼少期からの人生が
経験してきた全てのことが
今のわたしを形作っていて
娘を亡くしたグリーフにも強く影響していると
改めて気付かされました

きっと、我が子を亡くした天使ママさん
そしてそれ以外でも、全ての人が
そうなのだと思います


人は、自分や相手の、今この瞬間だけを
見たり考えてしまいがちですが

人にはこれまでの人生があって
そのうえで今、抱えるグリーフがあって

だからこそ、その人の経験は、感情は
その人だけの、特別なものなんですよね

そう考えたら
グリーフで抱える感情の全てを
そして、今の自分の状況を
優しく受け入れてあげたいなと思いました

休職はただ甘えているだけなのかと
焦ったり罪悪感を抱くこともありますが
それは、わたしに必要なことだから
休職という選択をした自分に優しくしたいです



また、他にも
最近、わたしはあるSNSでこう書きました

生きた子に会えただけいいじゃん
戸籍に残っただけいいじゃん
他の人から、そう思われるのも覚悟のうえで
少しだけ、吐き出させてください

帝王切開じゃなかったら
生理を2-3回程見送って妊活再開できたなら
ただ1年待つしかない苦痛がなかったら
少しはメンタルが安定してたのかしら…

娘を救うためには
緊急帝王切開しかなかったし
陣痛を経ての産声のないお産は
それはそれで本当につらいと思う…

でも、あーだったら、こーであれば
どうしてもタラレバを想像してしまう…

みんなそれぞれつらいと分かってるのに
自分になかった未来を想像して
そっちはマシだったのか考えちゃう

決して、流死産の方が羨ましいとか
そっちの方が哀しみがマシだよねとか
そういう意味ではないので
そこだけ、ご理解ください

妊活お休み期間の1年がつらくて
その期間がなければ…
って思ってしまうだけなんです
 
そして、そう感じる自分に
罪悪感や自己嫌悪を抱いていました

でも、感じていい感情なのだと思います

わたしの経験は、わたしだけのものだし
だからこそ感じる自然な気持ちだからです

もちろん不特定多数の場に出す時には
様々な立場の人がいることを常に考えて
言葉を選ぶことが大事だし
それが義務だと思いますが


今、何がつらくて、苦しくて
他にもどういった感情を抱えていて
それが自分の現状にどんな影響を与えているか

それは今まで過ごしてきた人生が
そして経験したことの全てが
その人だけの、特別なものであるからこそ
感じたり起こっていること

だからこそ、過去から今までの自分を
そして、今のありのままの自分を
そのまま受け入れてあげる

とてもとても、難しいことだけれど
優しく受け入れて甘やかしてあげたら
ほんの少しだけ、生きやすくなれるかな

そう感じられました