昨日、病棟に行ってきて感じたこと


まず、大きな結論から言うと
辞める選択をしなくてよかった



衣都を亡くした直後は
仕事復帰なんて考えられなくて
産休後はそのまま辞めようと思っていました

仕事で動き回っていたから
早産になったのかな、衣都を亡くしたのかな
そんな思いが消えなかったからです


今もそれに関しては消えていないけれど

しばらくして
さて本当に辞めるか?と考えたときに
看護師というアイデンティティを
失う勇気がなくて…辞めることをやめました

でも、その代わり、次に妊娠した時には
無理せず診断書をもらって休むつもりです



ただ、今はまだ気持ちがついてこず…

それは今まで頑張ってきた仕事が
幸せに繋がらなかったという思いと
前みたいに頑張れそうにないからです


そんな感じで、ここ最近ずっと
悩み続けて、ブログにも書いていましたが


でも昨日、職場に行って
やっぱり、いつかまたここで働きたい
と思うことができました



新卒から今の病院に入職して7年
必死に仕事をしてきて

確かに今は
娘を亡くして、幸せではないけれど

7年間でわたしが積み上げてきたものは
確かにたくさん存在していて

頑張ってきたことは無駄ではなかった
と感じられました



病棟でたくさんのスタッフさんから
温かいお声かけをいただいたこと

心が落ち着くまでゆっくり休んでね
また働けそうになったら戻ってきてね
いつかまた一緒に働けたら嬉しい

その言葉ひとつひとつが本当に嬉しくて

(本音と建前があるでしょうけれど
この際、勝手に、全て本音と捉えました。笑)



昨日、久しぶりに入った病棟で

ナースコールの音
モニターのアラーム音
点滴や薬剤の匂い
壁に貼ってあるたくさんの医療資料

それらの空気を肌で感じて


やっぱりわたしが帰ってくる場所はココだ
と感じることができました



血が騒ぐ
と言う感覚が近いかもしれません

病棟に行って
スタッフの皆さんと会って
あの独特な空気感を感じて
看護師としてのスイッチが入った感じがします


もちろん、以前のように
完全にスイッチオンにはなれなかったし

まだどこか怖いという感覚もあって
……衣都が入院していたことを思い出すので

でも、病院の空気に怖気付くことが
少しずつマシになってるなと思いました



衣都を亡くしたときは
なんで看護師なんてやってたんだろう
と後悔して、看護師の自分を恨んだけれど

良くも悪くも
わたしの根底にあるのは看護師なんだ
と、改めて自覚しました


どんなに大変でもつらくても苦しくても
看護師としての自分は捨てられなくて
看護師としての自分が支えになるみたいです



衣都を亡くしたことを知られることや
スタッフさんからの反応が怖かったけれど
それは昨日で少しマシになったし

それだけでも復職に近付けたと思います



あとは自分の心と向き合いながら

あらゆるストレスに耐えられるメンタル
人のことをケアできるメンタル
多重課題をクリアできる思考回路

そして仕事を頑張ろうと思う気持ち

それらが戻ってくるように頑張って
戻ってきたら

看護師としてまた頑張りたいです