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今世界が注目するデザイナー、ダミール・ドマに直撃取材


08年春夏パリ・メンズコレクションでの鮮烈デビューから始まり、いまヨーロッパで最も注目の新鋭ブランドと呼び声の高い「ダミール ドマ(Damir Doma )」。


10/11年秋冬シーズンにスタートしたウィメンズコレクションも好評で、メンズとともに発表ブランドの多いパリコレでも高い注目を集めている。

 ダミール・ドマが生み出す独特のシルエットや着心地を考えつくしたデザインはファッションに精通した業界人をはじめ多くのファンを虜にし、取り扱い店舗も各国にわたり拡大している。


今年5月にはパリ・サントノレ通りに待望の旗艦店をオープンする予定だ。


先日東京・銀座にオープンしたばかりの話題のスポット、ドーバー ストリート マーケット・ギンザ コム・デ・ギャルソン(DOVER STREET MARKET GINZA COMME des GARCONS )でも限定アイテムを展開している。


今回2年ぶりに来日したダミール・ドマに話を聞いた。

デザイナーになったきっかけは?

 デザイナーに限らず、蛙の子は蛙というようにどの職業も親の影響はとても大きいと思います。


私はファションの仕事をする母の傍で、ファッションやテキスタイルに囲まれて育ちました。


私にとってデザイナーになるのは自然かつ必然的なことでした。


好きなデザイナーや影響を受けたデザイナーは、ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani )や初期のイッセイ・ミヤケ(Issey Miyake )、ロメオ・ジリ(Romeo Gigli )。


ジリの作品はとても美しく、“エフォートレス=肩に力を入れずに着られる”デザインという点で、自分に通じるものを感じます。


私は、強い個性がありながらもストレスを感じずに着られる服を目指しています。


ダミール・ドマのデザインについて教えてください

人間へ敬意という意味で、私は体の構造を考えたデザインをしています。


ファッションデザイナーは、人間の体と切り離せない、人体を無視してはできない仕事です。


それを考えないデザイナーも多いですが、着心地が悪い服は人間のプライドを損なわせ、着る人を“ファッションの犠牲者”にしてしまう酷いものです。


服は着る人の“体”だけでなく“行動”にも影響するものなので、私は自分の服を着る人が動いたときにどう見えるかも含め、明確なビジョンを持ってデザインしています。

実際に女性が着たときにどう見えるかというビジョンも大切です。


スキニーなモデルにしか着こなせないような服は、ショーではきれいに見せられても実際に売るのは難しいでしょう。


「セカンドラインやフレグランスが売れればメインラインでは何をやってもいい」というようなビジネスモデルでそれが許されているデザイナーもいると思いますがが、私は自分のブランドを服のビジネスで成長させていきたいと考えているので、誰も着られないような服をつくることはありません。


コレクション制作のプロセスは?

5年前のスタートから、コレクションはシーズン毎のテーマではなく一貫した軸を通しています。


その軸となるコアな部分は変えず、シーズン毎に色やフォルムで変化をつけています。

具体的には、ひとつのシーズンが終わったらその感触とともに次のシーズンを考え、リサーチを始めていきます。

そのスターティングポイントがうまくいっていれば、強いコレクションになります。


私が作ったイメージブックをチームで共有し、布地やプリント、色を決めていきます。


自分のアイデアが実際に形になって最初のサンプルが出来上がってきたときが最も興奮しますね。

 ファッションは変化を求めるものなので、3年も同じことを続けていれば「つまらない」と見放されてしまう厳しい業界です。


コアとなるアイデンティティを強くし、時代にあわせて違う側面を見せていくことが大切です。

パリの旗艦店オープンについて教えてください



 ストアのコンセプトを考えるのは、コレクションの立ち上げを思い出し、初心に還ったような気持ちでとても楽しかったです。


建築もファッションと同じ美しさを追及するという意味で、テキスタイルの考えを石材やコンクリートに反映しました。ニュートラルでただ美しく服が並んでいるような空間にはしたくありませんでした。


デザインのビジョンである“エフォートレス”を表現した心地よい空間で、インスピレーションが沸くようなストアです。


全く新しいインテリアも取り入れている他とは比べられないようなストアになるので、訪れた人がどんな反応をするか今からとても楽しみです。

もし次にストアをオープンするなら、確実にアジアですね。


ただ、いまのところヨーロッパに1店舗で十分ですし、アメリカはアジアほど勢いがありません。アジアで東京、ソウル、香港のどこかの都市になるでしょう。



次の受注もかっこ良いので是非チェックしてみてくださいね~