最近、1枚の写真からどこまで違う雰囲気を作れるのか気になって、同じポートレートを13種類のスタイルで変換してみました。
元にしたのは、室内で撮影された金髪女性のポートレートです。髪型、クリーム色のレーストップ、アクセサリー、顔の向きが分かりやすいため、スタイルごとの違いを比較しやすい写真でした。
同じ写真でも印象はかなり変わる
最も雰囲気が変わったのは「90年代アニメ映画風」です。
彩度を抑えた色、少し暗めの背景、フィルムのような質感が加わり、元の明るい室内写真が映画のワンシーンのようになりました。顔立ちや服装は残っていますが、光の扱いだけで物語性が強くなります。
一方、Y2K Doodleはかなり明るい仕上がりでした。黄色い背景にハート、星、スマイルなどの手描きモチーフが入り、昔のノートやプロフィール帳のような雰囲気です。
Mangaは色を使わず、髪やレースの細かい部分を線で表現しています。カラー画像よりシンプルですが、目線や表情が強く感じられました。
写真らしさを残すスタイルも面白い
今回の比較では、自分で調整している photo to anime というブラウザツールを使いました。
写真をアップロードしてスタイルを選ぶ形式で、必要な場合だけ短い追加指示を入力できます。今回はスタイルそのものの違いを見たかったので、追加指示は使わず、すべて同じ写真から生成しました。
Pixel Artは、髪、肌、服、背景を四角い色のブロックに置き換えています。下部にカラーパレットが付いているため、昔のゲーム画面というより、デジタルの色番号イラストに近い印象でした。
Washi Tape Collageは、髪や服を細い紙テープで組み立てたような仕上がりです。余白が多く、他のスタイルより静かで落ち着いて見えます。
Marker Doodleは色数が少なく、かなり大胆に情報を省いています。細かな顔立ちよりも、髪の形、服の色、アクセサリーといった特徴で人物を表現しているのが興味深かったです。
シンプルな絵ほど調整が難しい
意外だったのはMinimalistでした。
目を黒いカプセル形にして、鼻や口を描かないため、使える情報がとても限られます。それでも髪型、ピアス、ネックレス、服の色を残すと、元の人物らしさが見えてきます。
最初の生成では、元写真にない手のポーズが追加されました。そこで、肩、腕、手の位置を元写真のまま保ち、新しいジェスチャーを加えないよう条件を調整しました。
装飾の多い絵より、要素の少ない絵の方が、何を残すか慎重に決める必要があるのかもしれません。
気に入ったスタイル
個人的に印象に残ったのは、90年代アニメ映画風、Manga、Alternative Indie Comicの3つです。
90年代アニメ映画風は空気感があり、Mangaは表情がきれいに伝わります。Alternative Indie Comicは太い輪郭と青い室内背景の組み合わせが、雑誌の挿絵のようでした。
同じ写真を使っても、「どのスタイルが一番良いか」というより、その写真の髪型、服、背景、表情と相性の良いスタイルがあるように感じます。
次は人物だけでなく、ペットや街の写真でも同じ比較をしてみたいです。みなさんなら、写真をどんなアニメ風に変えてみたいでしょうか。