ブラック企業についての連載5回目。

 

 

連載4回目はコチラ↓↓

 

 

 

 

 

X社は、何十年も前から務めてくれている生え抜きのベテラン従業員をとても大事にする、という風潮が見て取れる会社だった。そのため、若い世代にはポストがなく、給与もロクに上がらないと、早めに見切りをつけて、ちょうど脂が乗りきる前に退職してしまう若い従業員が多かったのだ。

 

そんな中、新しい血を呼び込むための中途採用が活発化した。

他の企業の文化や風習を経験し、多様な能力を身に着けた30代の人材を中心に、採用が行われた。

中途入社した人たちは、X社に入社した直後はわからなかったものの、X社以外の会社を見てきた経験があることから、数か月も断つと「X社の組織文化」が分かってきたのだ。

中途入社組は、新しくお世話になることになったX社という会社組織を良くしようと、とにかくがむしゃらに働いた。

しかし、ここでもX社が「ブラック」と思わせる片鱗がうかがえたのだ。

そもそもこの組織の風習は、“外様”には厳しかったのです。蚊帳の外、よそ者扱い、出る杭は打たれる、といった具合だった。

 

中途入社組が新しい風を吹かせようと何か新しいことを始めようとしても、非協力的だった。

ある中途入社社員は言っていた。

「仲間に入れてもらうには5年はかかるかも…。」と。

それくらい、他の会社から来たよそ者は、生え抜きの人たちからすると「部外者」だったのだ。

 

 

次回に続く。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

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