彼と再会したのは、2回目の手術が終わってから、リハビリの為の転院を経て半年後となりました
2回目の手術後、腫瘍は良性から悪性へと変わっていました
その為抗がん剤の服用が始まり、通院も1ヶ月に1回となりました
退院後初めての診察の時、主治医を変えるとお話があったそうです
「あったそうです」と表記したのは、私もその場にいたのですが、そんなお話をしていた記憶が全く無いんです
私は記憶力良い方なのですが、本当に覚えていない💦
ただ、彼が静かに「これからはA先生にも色々聞いて、相談して…」と話していたのだけは覚えています
この時の彼は落ち着いてて、何かを悟っていたような顔をしていました
そして次の診察、彼はいたのですが夫を診察したのはA先生でした
私は彼は忙しくて、たまたまだと思っていました
夫の診察時、彼は壁1枚隔てた隣で別の患者さんを診察していました
彼の声が聞こえてくる…
"声、以外に筒抜けなんだ…"
そう思いながらも、私の耳に入る彼の声は悲痛な叫びのように聞こえました
診察が終わり、次回の予約はA先生の名前でした
私はこの時、これからもずっとA先生なんだと悟りました
彼に見捨てられたような、なんとも言えない悲しい気持ち…
この悲しさの正体は何だろう…
少し考えて、すぐ止めました
考えても仕方ない、夫にもしもの時があったら必ず助けてくれる
そう思い直し、湧き出てきた気持ちを心の奥底へ埋めました
