幻聴は減った。ときおり聞こえてくる声にも、苛立ちを感じなくなった。

不安感、虚無感、自己否定、劣等感、倦怠感、対人恐怖、パニック症状、落ち込み、これも、引きこもりで落ち着いてきた。

 

家族以外の人を消去したのはいいが、孤独感が現れた。

寂しかったけれど、自分で決断したことだ。

彼氏とも別れたのは、かなり辛かった。

でも、障害を理解してくれないのだから、仕方のないことだ。

 

「何の病気なの?」

「重度のうつ病…だと思う…」

 

初期の段階で告げられた「うつ病」これしか知らなかったのだった。

改めて、先生に聞いてみた。

 

「統合失調症です。うつ病も重いです」

 

幻聴、妄想はそのせいか!

気配を感じるのは、幻覚だったのか!

でもって、最近感情の起伏が平たんになっているのは、薬のせいなのか!

 

10年経って、きちんと病名を知ることができた。

幻聴などの症状は、うつ病の状態が重いので、隠されていたのかもしれない。

というより、聞かなければ、教えてくれないということか?

 

何はともあれ、自分と向き合っていける希望が持てた。

素直に、進歩だと思った。

病名が増えたことに、家族は心配そうにしていたが、理解しようという姿勢を見せてくれただけで、私はちょっと気持ちが軽くなった。

 

続く