CA時代に身につけたこと | Aya Style ~彩りある毎日へのヒント~

Aya Style ~彩りある毎日へのヒント~

マナー講師 そして
声の学校 Breavo-para インストラクター
として活動する 山室彩が
日々の生活の中で
見たり、聴いたり、感じたりしたことを
独自の視点を通して、
『彩りある毎日へのヒント』として
皆さまにお伝えしてまいります。

久し振りにネイルサロンで、指先のケアをしてきました。



ムスメを妊娠している時から、すっかり素爪派の私ですが、CA時代はしっかりマニキュア派でした。(当時、ジェルネイルはまだ一般的ではなかったと記憶しています。気づけばあれから20年…。)

私が勤めていた航空会社は、身嗜みに対する厳しさは相当なもので、後れ毛は一本たりとも許されず、ネイルが少しでも剥がれていれば、当然アウト。

「そんなの当たり前でしょ?」

と思われるかもしれませんが、
その当たり前を実行している方がどれだけいらっしゃるでしょうか?

実際、航空会社に就職を希望している学生への面接対策の指導をしていても、この当たり前の共有が、とても難しく思いました。
(お互いの『これがベスト』のイメージが激しくかけ離れているのため)


今では褒めていただく表情やお辞儀も、
笑顔が評価の対象になったり、
1ヶ月半毎朝1時間のお辞儀の練習が必須だった、入社後のトレーニングで徹底的に訓練して、本当の意味で身につけた財産だと思っています。


とは言え、
高い身長がコンプレックスで、長い年月背中を丸めて背を低く見せようとしていたので、
CAになった後も気を抜くと猫背になっていて、
韓国人の先輩から

「배 아파요? 괜찮아요?」
(ぺ アッパヨ?ケンチャナヨ?)
(お腹痛いの?大丈夫?)

なんて言われて、情けないやら、悔しいやら…!


でも、そんな経験から、
自分の姿勢ひとつで相手を心配させてしまうことがある、とわかりました。

そう考えると、
後れ毛はとても疲れて見えるし、
剥げたネイルは清潔感に欠け、更に余裕がない様に見える。


「この人疲れているのかな?」
「ネイルを塗り直す余裕も無いのかな?」

とお客様に余計な想像をさせることのないように。


言い換えると、

相手がその場を楽しむことに対して、雑音になるような身嗜み、振る舞いをしない
(状況によっては、集中する場、結果を出す場 等)

ということ。


こんな視点をいつも持つように心掛けています。

なんだか難しいようですが、それが当たり前になれば、いいだけの話なんですよね!

あのトレーニングから20年の節目の今年、
もう一度、自らの行動を見直したいと思います。