パフォーマンス心理学のことを知らない人は多いと思います。
というよりもヴィゴツキーやパフォーマンス心理学を深く学んでいる人でもパフォーマンス心理学という学問を間違えて認識している人がいるかもしれません。
それほど、従来の心理学とは違う立場からの考え方を提唱しているからです。
本日は、ホルツマン博士とフリードマン博士のパフォーマンス心理学の講演会に参加して来ました。
世界中の子どもたち、若者、そして企業人が取り組み始めたという生成のパフォーマンス心理学
ヴィゴツキーの「頭一つの背伸び」が
協働で遊ぶ=パフォーマンスする力が
新しい「発達」を生み出す(生成する)
「人格には独自性があるか」
の質問にホルツマン博士はピシャリと即答しました。
「そういう考え方はなさらない方が良いでしょう」
博士は人格は集合的 社会的なものであると言いました。
そして、人格に独自性があるという考え方からは対立や戦い、比較が生まれると言い放ったのです。
人格は、自らが築いて来たと自負する教師達は愕然としただろうと思います。
つまり、人格は何一つとして自分一人で築いた部分はなく、全部環境との相互作用により築いたものだとするのがパフォーマンス心理学の考え方なのです。
小難しいことはさておき、
後半のフリードマン博士の講演の質疑応答を以下に載せます。読んでみて下さい。
質問者「パフォーマンスアクティヴィズムについてフリードマン博士の考え方を教えてください」
フリードマン『(大人達にとっては)知識を諦めることはとても残念なことだと思うが、
「(私は)何も知らないんだ」という意識を獲得することで新しいものが生まれて来る。それがGIVEです。パフォーマンスアクティヴィズムはGIVEが基本の考え方なのです。』
子育ても 今学んでいる療育もそうだなぁと感じますね。
大人は子ども達から学ぶ姿勢がとても大事で
子どもは遊びを通してホンモノの学習の仕方を学んで行くもの。
こうしてみると教える事などないのだなぁと思う。
むしろ、模倣やごっこ遊びから子ども達は学習するというから
私達大人がちゃんと自立出来ていれば良いわけで
その後ろ姿を子どもはちゃんと真似て発達するのだろう。
学習が発達の後追うのではなくて先導するような 学習と発達の弁証法的統合である(再近接領域) ヴィゴツキー
与えることが大事である
これがヴィゴツキーの信念だったようです。
ロシア革命の時代 マルクス主義に反すると批判を受け、パフォーマンス心理学が世に出るまでに長い時間がかかったのも無理はないと思いました。
フリードマン博士の講演の質疑では、某大学の教授が現代の日本のデモは従来のものから進化している事を示してくれました。
小さな活動だけれども社会に革命を起こすデモ活動(パフォーマンス活動)には
ワークショップ
子ども食堂
プレイパーク
なども含まれているのだそうです。
http://loisholzman.org/2017/08/the-future-of-performance-psychology-in-japan/
私の周りにはパフォーマンス活動を実践している友達がたくさんいるので、敢えて今日のHOTなこの情報をシェアします♪
小さな活動だけれど、いつかきっと世界を変える そんな活動家に私達も成って(生成して)行きましょうね♡