アメリカの医療保険のしくみはとても難解です。

あまり深く考えずに受診し、ドクターにおすすめされた検査を受けた後に

病院からの請求書を見てびっくりした経験が何度もあるので、

私の中では医療費に対する恐怖は人並み以上に育っています。

 

色んな経験をして自分なりに色々と調べたり勉強したりしたおかげで、

今では仕組みが大分理解できて来たと自負しています。

でも、やっぱりどこかに予想もしなかった落とし穴が待ち構えているのではないか

という恐怖心は抱え続けているというのが正直なところ。

アメリカは医療大国で、個人破産の主な理由の一つに“医療費”が挙がるのだそうです。

これからもアメリカで生きていく上で、医療や保険のシステムを理解することは必須項目と思わずにはいられません。

 

さて、先日我が家は子供も大人もそれぞれに、定期健診を受ける機会がありました。

娘の定期健診を受けて数か月たっても病院からの請求が来ないので、

ヒヤヒヤしながら待ち構えていましたが、

思い切って問い合わせてみると、「医療費ゼロです。なので請求書も発行していません。」

とあっさりとした回答。

一気に肩の力が抜け、息子の定期健診も自信を持って臨むことができました。

 

この医療費ゼロの背景には、オバマ元大統領が行った医療保険制度に関する政策があるそうです。

アメリカは日本の様に国民健康保険や社会保障保険のような仕組みではなく

それぞれの個人が勤務先を通したり、個人的に健康保険に加入するというシステムです。

オバマ氏は、全国民が医療保険に加入することを目標に掲げ様々な改革を行ったらしく、

保険料の補助を受けられるシステムを作ったり、定期健診や予防接種、乳がん検査などのいわゆる“予防医療”を無料にするといったことも行われたそうです。

ちょっと変わった項目では、新生児の親は搾乳機を無料で受給できるなんてものもあり、

私もこの恩恵を受けました。

その改革の一環で、以前は健康保険に加入していない個人は罰金を支払わなければならない、といった法律も。。。

現在ではその法律も無くなったようですが、カリフォルニア州では州独自でこの罰金制度が続けられているらしいです。

 

さて、子供たちの定期健診や注射は基本的に無料ということがわかりましたが、

大人の場合はどうかというと。。。やはりよくわかりません💦

先日私と旦那様が定期健診を受ける際に、検査の一覧表をいただきました。

それによると、保険によってはカバーしたりしなかったりという項目が出てくるため

心配な場合は前もって保険会社に確認してください、とのこと。

どういうことかというと、基本的には“予防医療”としてきちんと法律で定められている項目は保険が全てカバーしてくれるものの、“予防医療以外”と判断された場合は請求が来る場合もありますよということですね。。。

 

ちなみに脱線となりますが、下の子を妊娠中にドクターに言われて遺伝子検査を受けました。

高齢出産だから必要なんだな~と思って、特に考えることなくその血液検査に同意。

蓋を開けてみれば保険が効かず、800ドルほどの請求書を受け取るという結果に。。。ガーン

(これは保険がきかなかったことで、検査機関でディスカウントをしてくれた後の金額でした。。。)がびっくり

やっぱりアメリカの医療保険は一筋縄ではいきません。。。

 

実は医療費に関してはこういった経験談が数えきれないほどあるので、

少しずつご紹介できればいいな。。。と思います。

私の経験談を共有することで、私の様に請求書を見て心臓が止まりそうになる経験をする人が減ればいいなと願うばかりです。