今日は、私が「マーケティング」という仕事に興味を持ったきっかけについて書いてみたいと思います
。
私は、新卒の時に採用して頂いた会社
を3年半で退職し、インターン(研修生)としてアメリカに渡りました。当時は、上司を含む周囲の多くの方から、「辞めるなんてもったいない
」というご意見を頂きました。今思うとまだまだ未熟者でしたが、「旅行カウンター」という仕事は、自分の中で第1ステップとして完了させることにしました
。(社会人のスタートとしてのこの3年半は、とても貴重なものでした
)
当時は、ただ「海外で仕事がしたい」、「英語を身に付けたい」、「インターネット&航空・旅行業を学びたい」という単純な思いだけで渡米しました。しかし、アメリカで過ごした1年間で、その後の人生に大きく影響を与えたことの一つが、英語力や仕事のスキルよりも、「仕事観・職業観」であったように思います
。
日本人の就職事情、職業観も10年前とは大きく変わっていると思いますが、当時の私が一番に実感した違いは、
日本では「就社」、海外では「就職」
ということでした。
海外の組織では、仕事内容は「職種」による明確な縦割りがあり、上下の階層も非常に大きな格差があります。転職の際に問われることは、「どんな会社にいたか」ではなく、「その会社で自分が何をしてきたか、’即戦力’として何ができるのか」ということです
。よって、大きな職種転換は、良くも悪くもキャリアの「再スタート」となる可能性もあり得るのです
。
私が参加したプログラムでは、実際に現地で自分が「インターン先」を探すため、無給とはいえ「就職活動」と同じ活動をします。新聞やインターネットで求人情報を探し、レジュメ(履歴書)、カバーレター(添え状)を送り、面接の後には直ぐサンキューレター(お礼の手紙)を送ります
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しかし、現地の企業にとっては、英語も不十分で、正規の大学からの派遣でもない(研修組織ではありますが)、1人のインターン生を受け入れるということは、容易なことではありません
。いくつもの書類選考(NOの回答も数知れず)、面接を経て、ようやく私を受け入れてくれたのは、ワシントンDC中心部にある航空会社カウンターが並ぶエリアの一角にある、某国営航空会社のチケットカウンターでした
。
仕事内容は、そのオフィスが立ち上げたばかりのウェブサイトに入ってくるEメール対応や、電話対応、簡単な予約(航空会社の予約システムは、種類が違ってもたいてい覚えられます
)、発券の手伝いなどです。言語の問題があるので当然のことですが、頼まれる仕事は簡単なものばかりで、ほとんどが本国への往復航空券
と、たまにクルーズ
の手配が追加される程度です。自分なりのアドバイスや接客を求められることもありません。
このオフィスでの仕事を通して、私はたぶん人生初めての挫折感、焦燥感に駆られていたように思います。
面倒を見てくれたトルコ人の上司、後に自分の家に住まわせてくれたエクアドル人の女性、いつも言葉を教えてくれたロシア人のモデルさんのようなお姉さん、、、多くの出会いや経験に感謝しながらも、「私はこのままで良いのだろうか?」、「私はこの仕事をしに、わざわざ前職を辞めてアメリカにまで来たのだろうか?」と自問自答を繰り返していました
。
そこで、私は多くの求人情報をリサーチして、「自分はこの先、どんな’職種’に就きたいのだろうか?」、「自分はどんな仕事(職種)が一番’楽しい’と感じるのだろうか?」と考え続けました
。そして興味を持った情報のJob Description(職務記述書)まで調べ、自分が一番「ワクワク」し、「やってみたい
」と思ったのが、「マーケティング」と名のつくポジションだったのです。(細かい職務やタイトルは組織によって異なりますが)
当時はただ直感で「面白そう」と思ったはずですが、考えてみると「自分から一度に’多くの人’に対して働きかけることができる仕事や仕組みづくり」という点に、一番興味をもったのだと思います
。
その自分の「直感」を信じて、新たな道を選んでから10年が経ちました
。
まだまだ、仕事について立派なことを語れるほどの経験はありません
。しかし、この10年の仕事経験を振り返りつつ、あの時にアメリカで自分が選んだ「マーケティング」という分野の勉強・研究が出来るということに、感謝しなくてはいけないなと思います。転職回数は多い私ですが、軸は「ぶれない」で進んできたことは、自信を持って良かったなと思います
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今日は、「仕事を通じての出会いに感謝
」することがあり、初心にかえってみました
。
