実家へ
家族が避難している親戚の家へ向かう前に
実家を見ようと、向かった。
実家・・見えた。
周りには何もない状況で実家は少しブロックで高めに作ってあったから形があった。
ただ外から家の中は丸見え。
お母さんが玄関から出てきた。思わず泣いてしまった。
気丈に振舞うお母さんも、泣いてしまった。
顔をみてやっとホッとできた瞬間。
壁が消えているし 1階のものは2階に。
2回のものは天井裏に入るような状態。
全てがドロで埋め尽くされていた。
そんななか大切な写真や洗って着れそうな衣類を探す。
写真が見つかるとほっとする。
この家はなくなる。せめて写真は。
リフォームしたばっかりの家。3月10日に納車した新車はどこにいったかもわからない。
もうどうしていいか分からない。
支援物資を届けに。
朝6時半、高田に向け出発しました。
高速はすいすいで1時間ちょいで一関へ。インター降りてから
警視庁車両につかまり・・40キロでの走行
ここでかなり時間ロス。
分かるけど。分かるけどさ、こっちは急いでるの。
1日でどれだけ手伝えるかってとこの勝負なのよ。
実家はないので泊まる場所がない。だから朝から暗くなるまでが勝負。
山道をどんどん高田方面へ降りていく。
なんでもない山道、なんでもないいつもの風景
そこに突如現れる矢作の瓦礫だけの風景
ゾッとした。本当に恐怖が押し寄せた。
自分で思っていた範囲と違う。こんな山に?なんで?と。それしか思うことがない。
涙がとめどなく流れる。なんで?なんで?と。
なにもないの。本当に。あるのは瓦礫。流された車。泥まみれのぬいぐるみ。
訳が分からなかった。涙は止まらず。自衛隊の方に見られまくり。
初めての感情。なんていったらいいか分からない。
旦那さんも表情が曇る。自分の故郷だものね。
数えるくらいしか来てない私でさえこんな号泣なんだもん。
何倍もつらいよ。
TVで何度も言っていた様に、この場所にどんな風景があったのか
なにも分からなくなる。
今、どこを走っているのか。目印がないんだもん。
こんな広い範囲。どうしたらいいのか分からない。
