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彰太くん、関節技禁止!

2013年8月22日、午前5時52分出生の孫「彰太」(あやた)の獣人化、ではなく成長を主に、家族の奇行、犬(ちわわ&シーズー)、写真、料理、ルアービルド、子孫の増やし方、セミの一生などについて綴ろうと思います。

今の世の中でこそアブない人不審人物は、警戒されてネット技術を使い「携帯」なる便利ツールを駆使して即座に地域に情報拡散できたりする訳ですよ。
ところが、俺ら4~50歳代の世代が子どもの頃には、ネットや携帯はおろか、ファミコンすら希少だった訳で。
それに伴い(?)、身近なところにアブない「有名人」が結構、無造作に放置されていました。
それでいて、現代のように大きく騒ぎ立てられることもなく、事件に発展することもなく、おおらかに日常が繰り返されていました。




俺が小学生5~6年の時に遭遇(毎日のように)し、からかっては怖い思いをしていたのが、通称「とんや」です。
誰がこのニックネームを付けたかは憶えてませんが、この年になった今でもこのネーミングセンスに嫉妬します。
歳の頃は6~70代(自分が小学生だったので、大人に見えたのかもしれません。本当は50歳代だったのかも?)、小汚い身なりで、背が低く細身、無表情で眼光だけが以上に鋭かった事だけは覚えています。



ちなみに、この「とんや」、当時では珍しくなかった「土塀瓦張り」の立派な屋敷に住んでおり、ちゃんと嫁もおりました。
この「嫁」というのも強烈で、当時の小学生に「猫ばぁ」と呼ばれていました。
お察しの通り、この「猫ばぁ」、近所のノラ猫に勝手にエサをやるもんだから、「とんや」の家の道路をはさんだ向かいの空き地にはいつも大量の猫が独自のコミュニティを形成し、「猫ばぁ」の後をぞろぞろと猫の行列が数メートルもできていました。
更に、なぜか「猫ばぁ」は人目もはばからず、その空き地でまぁるい尻を道路の方に突き出して、大便をするのです。
「猫ばぁ」のことをよく知らない小学生低学年がからかおうものなら、鬼の形相で追いかけてくるのですからたまりません。
日々、からかった小学生を追いかけまわしたり、時には自分の大便を手でつかんで投げたりもしていました。
当然、小学生の間では「猫ばぁが、北村君を食った」とか、「猫ばぁの大便に当たった者は親が半年以内に死ぬ」などという物騒な迷信まででき上げっていました。





そんな、「とんや」と「猫ばぁ」の都市伝説が生まれる瞬間に、実は俺は立ち会っていたのです。




まだまだ景気も上向きな1970年代後半。
俺の地元の駅前で大規模な開発が始まりました。
当時まだJRが「国鉄」と呼ばれていた頃の広大な土地を私有化し、幾多の専門店が入る「ダイエー」が建設されることになりました。
その広大な土地は当時、小学生だった俺らにはとてつもなく広く、はてしなく続く平原のように見えました。
せまい路地や小さな公園の片隅で、当時、小学生の唯一と言っていいほどの娯楽「野球」を俺たちは、その土地で始めました。
夢のような広さとあらゆる障害の無さに俺たちは酔いしれながら、野球をし続けました。
小学生はある意味、バッタよりもバカなので、真夏の炎天下日が暮れるまで野球をし続けるのです。


ある日、友人の一人が外野の少し奥で立っている一人の人間を見つけました。
その人間がいつ来たのかどこから来たのかは誰も知りません。
気が付けば、「ソコ」に立っていました。
立ち尽くしていました。
何をする訳でもなく、立ちすくむ姿に少し恐怖を覚えつつも、みんな何事もなかったように野球を続けました。
そして、それからというもの毎日「ソレ」はそこに立ちつくしていました。
そして、誰もそこに来たというところを目撃できずにいました。
「いつ」「どこから」「誰」という事もわからないまま、ついには「そこに生えている」という結論に達し、野球に没頭していました。



ある日、「カキーン」という高い金属音とともに足田君(巨漢・自転車の息子)が放った打球がライトの頭上を越え、「ソレ」の生えている方向に飛びました。
ボールの行方を見失った子供たちがボールを探しますが一向に見つかりません。
やがて、ライトを守っていた子がボールを見つけたのですが、以外な場所すぎて皆を呼びました。

皆が駆け寄り、ボールのある場所を確認し、皆一斉に言葉を失ったのです。

ボールは、毎日立っている「ソレ」のアゴの下にガッチりはまっていました。
「手」ではなく「顎」の下です。
そして、左の鼻の穴からは血が流れています。
「ソレ」はアゴの下にボール(軟球)をはさんだまま、遠くを見つめ微動だにしません。

クラス委員の武本君(現在、notカタギ)が恐る恐る言います。
「あのう…」
「ソレ」は微動だにしません。
「すみません、ボールを取らせて欲しいんですけど… … …」
「ソレ」はジッと遠くを見つめたままです。
そのうち、誰か勇気のある一人がボールを顎から取ろうとしたものの、ビクともしません。
それどころか、まさに「生えている」かのようにその場からグラリとも動きません。


事態は膠着し、そのうち業を煮やした悪ガキ(金澤くん:現在、服役中)が、こともあろうか、「ソレ」の足元にオシッコをし始めました。


その途端、今まで「木」のように生えていた「ソレ」が、「ウンドリュンガァァァッァ~、テヤ!テヤ!テヤ!テヤ~」と奇声を発し、追いかけて来ました。
「蜘蛛の子を散らす」という諺がありますが、まさにその状態はそれ、いや、それどころか餃子がナッパの背中に張り付いて自爆する時の悟空チームの逃げ方以上の迫力がありました。

後日聞いた話では、いつも運の悪い足田君(巨漢・自転車の息子)が15分程追いかけられ、無事捲いたそうです。

それ以来、「とんや」と囁かれるそのオヤジは日々、小学生にからかわれながらそのたび、小学生を「テヤ!テヤ!テヤ!テヤ~」と追い回し始める、地方の小さな町での都市伝説が生まれることになるのでした。。。








こんな、昔の事を思い出しながら、孫を抱いている間にもすでに3時間が経過していました。

新生児って、「寝てる」「泣いてる」「ミルク飲んでる」だけなので結構ヒマ。

仕事している時間以外はずっと抱いています。

なので、今回はこんな記事・画像で勘弁。

$彰太くん、関節技禁止!