そういえば二日目に病院に向かう時、
保証人になってくれた実家の両親に電話したときに
母にこんなことを言われました。


0歳児から保育園に入れて、小学校に入っても学童に入れて
中学で多感な時期になって、それでも母はいつも忙しくて
やっぱり愛情が足りなかったんだよ


・・・と。


「うん、そうだね」


それだけ言って電話を切りました。


確かに私の母は専業主婦でした。
タダイマと帰るといつも家にいてくれました。


けれど私は中学の時に不登校になりました。


ねぇ・・・愛情の問題かな?


私には分かりません。




□□□□




翌日面会は13時からしかできないので
私はとりあえず出勤することにしました。
仕事止まってるはず・・・


そして、その日からオレサマも仕事へ。
チビたまも学童へ行ってもらいました。


会社では昼からの有給休暇届けを上司に提出するときに
私は自殺が本当だったことを報告しました。
だって、助けてもらわなきゃ無理だから。
本当はそんなこと誰も聞きたくなかったかもしれません。
言わない方がよかったのかもしれません。


でもしばらくは今までのペースでは仕事は無理だし
明日のことも分からないし。


けれど、同僚たちはきちんと話を聞いてくれたこと。
本当に感謝しています。
お昼から帰ることも今の状況では無理でしたが、
同僚の一人がバックアップしてくれることになりました。


本当にありがたかったです。


そして病院へ向かいました。




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病室へ行くと「ひま~」と呑気に言うデカたま。
とりあえずそんな軽口な言葉に安堵しました。


退院したい?


そう聞くとやはり昨日と同じように「家に帰りたい」と。
そう言うので、やってきた医師に退院の希望を伝えました。


精神科の医師としては
まだ入院が必要だと思っていたんでしょうか?
その時も「まだいていいんだよ」とか、「もっと話したい」とか
彼女に声をかけていましたが、彼女は俯いてしまうばかり。


彼女の友達のピクルス(ピンクのカエルのぬいぐるみ)を
ぎゅーっと握りしめて何も答えませんでした。


「あのー・・・私と2人でいるさっきまでは話していたんです」


そう私が言うと、彼女は何も話してくれないんですよね。
と、医師の言葉。


そして退院できるか確認してくるねと、その医師が部屋を後にすると

はぁ・・・と息を吐き出し「むーりー」

と口を開くデカたま。


いったい何が原因でどうしたいんでしょうね。


実は彼女が友達とLINEで交わしたトークにはこんな話題がありました。

・自分は人見しりなこと
・人に触られるのが嫌いなこと
・他人に見られたくないこと
・心療内科にかかりたいこと

最後の心療内科にかかりたい理由としては、自分の性格と
親(多分母親である私との関係のことだと思いますが)のことを
相談したかった・・・と。

なら、精神科の医師と2人きりで話すことは
彼女にとっていい機会だったはず。

内心私は彼女の希望が叶ったのではないかと
どこかで思っていたのですが、私の前ではそんな風には見えません。


そして退院にOKが出たあと、
私と面談がしたいと精神科の医師2人と私との面談の場を持ちました。


今までの彼女に起きたこと。
性格・病歴・成績などなど色々と思いつくままに
全て隠さずお話しました。


不思議ですね。


精神科の医師は子どもさんだけでなく親のケアもしていきます。


そう前日、精神科に入院した時にソーシャルワーカーの方がおしゃっていたんですが
その面談の中で私の悩みなどについては一切アドバイスはありませんでした。


ただただPCに記録を取っていました。


そして退院の条件(?)として
一回は通院してほしいといわれ予約をとりました。


「これから長いお付き合いをしてサポートいていきたい」


そう言ってくれるお医者さんですが、
この不安を抱えた状況で何のサポートをしてくれるんでしょうか?

正直私には分かりません。


退院となり病院の出口へ向かう私とデカたま。


私は少し歩みを遅くして彼女に合わせました。


そう言えばいつも「遅い!早くして!」と言っていたなと
そう思いながら、その日は彼女の歩みに合わせながら歩きました。


慌てなくてもいいか。


まだ先が見えないもの。
慌てて進むのも怖い。


ゆっくりゆっくり行こう。


「退院したらどこに行きたい?」と聞くと

「新しいメガネを買いたい」そう答えたデカたまに

まずは新しいものを買いに行こうと暑い日差しの中、
病院を抜け出し向かいました。