ご挨拶

みなさまコンニチワ。静岡市を拠点に活動中、主な稼業は運動指導。嶋村彩です。

 

 

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さてさて

 

今週はギッシリでして、しかしかんたん投稿のおかげで連日投稿ができております、わーい(笑)

 

火曜日は昼の主催サークルレッスン14時半終了からダッシュで15時着目標で中央体育館へ移動しました。

 

松島誠×マイク・ノード 即興パフォーマンスワークショップ、開催!

 

ワークショップのスタートを15時半に設定したため分刻みです。

 

なにせこの二人、先週日曜まで二週間韓国で公演とワークショップのツアーに出ていましたので…

松島さん6月は香港だし…

そのわずかな日本でのスケジュールで静岡WSをやりたいとお声がけいただいた時は「マヂですかーい」と思いました。

できるのは5/28(火)しかない。相談されたのはゴールデンウィーク直前だし。集まるんかーい。

 

松島氏から師事したミチタリアンズメンバーにまず予定を聞いてみたところ「行けます!」というお声が多く、募集開始からわずか2日で満席になってしまいました。

平日の昼下がりから人が集まるとか驚異的。いろんなプロダンサーを呼んでWSを主催してきましたが、この日程で人が集まるとは思ってもみなかった。

 

しかし、この日程・時間で実現できて一番うれしかったのは私でした(苦笑)

 

マイク・ノードさんの生演奏で踊れる機会を得るとは。

去年はストレンジシードのリハーサルで、ライブとWSのコーディネーターをやったのに参加はできなかったのですから…チャンスはどこに転がってるかわかりません。引き寄せたな。

 

これは、セーラムの学生さんたちのワークショップの写真。

 

静岡ダンサーズの実力もなかなかですぜ。

 

松島さんいわく「韓国の参加者はものすごくフィジカルが強いんだけど、踊ろうとしてしまいどんどん面白くなくなる。韓国ワークショップでは視覚をオフにしてやってみることにトライしてみたら繊細さが増してイッキに面白くなった」

とのことで、皆でトライしてみよう、と、なりまして。

 

今回のイベントテーマは「こえからだくうかんおんがく」あえての平仮名ですが、声と身体と空間と音楽をどう利用するかを重きに置き、その上でまず視覚をオフにすることとイヤークリーニング(聴覚を洗練すること)から始まりました。

 

目を閉じ、お互いがわずかに声を発していく。手をアンテナとして空間をとにかく感じる。

 

「真ん中はここ」を松島さんが発信する。その音を頼りに真ん中をめざしてみる。

当然人にすれちがう感覚とかがあり、そこを抜けて空間の空いているところを感じて離れてみようと試みる。

 

けど、人とすれ違う感覚はずっと続いていて「あれ?私そろそろ空いてる空間に出ても良いんだけどな」と不思議な感じになってくる。

 

手のアンテナで人を確認しながら動き続けたら実は真ん中で延々とコンタクトしていたというわけです(笑)

 

ちなみに電動車イスユーザーのすけぽんは「足轢いたらまずいから緊張したぁ!」と言っていましたが、誰も轢かれなかったです。

なぜなら…声で「ここにすけぽんがいる」手のアンテナで「すけぽんのボディがここでこれは車イスのハンドル部分」がわかる。となれば足はどこへ置けば車イスに轢かれることはない、とわかる。

 

よくフィットネスクラブの混んでるスタジオレッスンでは衝突アクシデントみたいのが発生するんですが、こういう体験をしたら良いんじゃないのかと本気で思います。

ワタシのクラスでは必ず空間感覚の話をしますけどねー。

衝突するような人は感覚がにぶいっつう話を。そういうこと言うからうちは混まないんですがねw

 

視覚感覚をオフにすることを全員が体験しましたが、参加者に一人本物の視覚障害者がおりまして…

我らが雲母(きらら)ヨガ代表のしょうちゃんさんですが

 

松島さんはこのワークでまず彼女がどんなことを感じたかフィードバックするところから始めました。

「場所の確認で目を使って動いていたときと、視覚オフにして動き出したときと明らかに空気感が変わってびっくりした」

「むしろ視覚オフになってから突然自由な空気感になった」

なるほど、と思いました。

 

空間がどれだけあいているかを音や手のアンテナで感じながら動いてみると「この動きいけるかな」を身体が試しだす。

例えば右に人の気配を感じる。ならそこをぶつけないよう意識はしつつも空いている左の方はどこまで身体を使えるかトライする。

 

鏡をみながら振付を入れていく作業では絶対に到達できないこの感覚。

 

まさしく「声、身体、空間」をフルに使う。

ここまでが序盤。

 

で、音楽、です。

 

マイクさんの近くのダンサー二人が発する動きを、マイクさんがギターで表現する。

 

その音楽を離れた位置のダンサーが受信し表現する。

 

声、身体、空間、音楽が場を変えていく。まさしく劇的空間。

 

私もトライしました。

 

マイクさんにインスピレーションを送るパートで、相手はすけぽんです。

 

すけぽんは電動車イスを操作する人差し指と首から上しか動かせない(のでものすごく表情豊かだし、よくしゃべるw)。

 

すけぽんと言葉ではなく背骨で会話。

私はまずすけぽんの鼻奥に集中してすけぽんが発する背骨からの信号をキャッチしようと考えた。

 

その様子からマイクさんのギターが出した最初の音はサスペンスタッチで面白かったですw

すけぽんはなんか私の顔をマネしてきてるような感じ(ミラーニューロンがオンになっている。本人はマネしてるわけではない)がしたので、その感じを拡張してみようと閃いたり…

とにかくすけぽんとの即興が面白くなっていったのが驚きでした。

 

その後のフィードバックで「マイクさん、彩&すけぽん、マイクさんの音を拾うダンサーのエリア毎全然違う表現だけど調和してていつまでも見ていられた」というお声が嬉しかったですね。

他のダンサーが何をしていたのか全然わからなかったので映像が見たいです。

あと、すけぽん母が「うちの子、あんなに顔の表現があると知らなかった」と驚いていたのがびっくり。

 

あっというまの90分、のち、ミニパフォーマンスを見て、私は火曜夜恒例オンラインレッスンのため退出です。夜のチャレンジコースも大充実だったとのこと。

売れっ子はつらいぜ(負け惜しみ)。

 

火曜はとにかくギッシリで大変だったけれど、ホントにやってよかった。

「警報級の大雨が心配だからキャンセルしたい」という相談も受けましたが、結局警報は出なかったので良し。

意外と大雨でもなかったので良し。

 

そしてこの雨の音、湿度、明度がかえって即興パフォーマンスの演出効果になったのが最大の収穫だったといえましょう。

 

今夏の松島さんは香港の他にも海外でのクリエーションや東京での上演が控えており、こんなチャンスは次あるんだろうか…

いつでも行動できるように準備しなければと思う次第です。