ご挨拶
みなさまコンニチワ。静岡市を拠点に活動中、主な稼業は運動指導。嶋村彩です。
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さてさて。
ようやく正気に戻りました。
今年のゴールデンウィークは演劇やダンスのフェスティバル「ストレンジシード」に、鈴木ユキオプロジェクトで参加。
「風景とともに」はもともと世田谷美術館の企画で
どんなダンスか、美術館公式サイト内でも紹介されています。
今回は駿府城公園を移動しながらのパフォーマンスで、たくさんの人が参加したらとても面白いと思う、という作者の鈴木ユキオさんの言葉を鵜呑みにし「なら彼らを誘ってみよう」と考えたのです。
すけぽんとか(最終日に飛び入り参加)
我らが雲母(きらら)ヨガサークル代表のしょうちゃんさんとか
東京パラリンピック開会式パフォーマーの葉月ちゃんに、モデルのケンケンも。
インクルーシブ作品というコンセプトでは作られていないですし、元ネタの世田谷美術館の映像を見る限り「これなら誰でもできる」ものではありません。ものすごい繊細な集中力が必須なのです。
でも「私がコーディネートすれば彼らは絶対できる」の確信があったので誘いました。
もちろんユキオプロジェクトには承諾をとりました。
「できないことがあったら皆でフォローしていけばいい。なんとかなるのでぜひ誘ってください」と回答いただいたときは嬉しかったな。
これは「だるまさんが転んだ」みたいなルールで動いて移動しています。
びしっと意識して止まるのでかっこいい絵面(えづら)になりますなぁ。
すけぽんは飛び入りでどういうルールで止まったり動いたりするのかわからないので、そっと動き出しと止まるタイミングを教えています。
教え方は企業機密です(嘘です。そんなに難しくないです。舞台やるなら必須のテクニック)。
葉月ちゃんは脳性マヒで自立歩行ができない。
公園管理課からは芝生エリアは車イスでの進入禁止を言われており、イスからおりてエリアに入る。
彼女の座りたいタイミングや立ち上がりたいタイミングを確認してサポート。
発語はできないけれど、背骨や骨盤に集中するとどうしたいのか読めるのです。
座ることで小さな子どもさんも積極的に手を取って踊ってくれました。
私はどちらかというと背面側サポートだったので前がどうなってるか分からないんですが、この写真は彼女の力強い目と美しいアームス(完全にアロンジェ。ほんとに美しい。クロワゼで立ってるし)が際立っていて、やったぜ!って感じです。
本番中のダンスのサポートは介護とは全く違うテクニックだと思うのです。
まずダンスの基礎がないと、対象者の表現を引き出すことができない。
葉月ちゃんの肩や腰を「いかにも持ってます」にせずにどうやって支えるかはコンタクトインプロのテクニックだし、しょうちゃんさんに言葉ではなく呼吸の音でタイミングを伝えるのも踊りの経験がないと無理。
かつダイナミックな表現を引き出すのはパフォーマーが倍ダイナミックに動かないと無理です。
ひょろひょろとタコ踊りをしてるようでは相手にされないのです。
力がある男性がサポートすればいいじゃん、と思います?
対象者が女性だったらサポートも女性の方がいいじゃないですか。身体触るんだから。
今回サポートダンサーとしてどうやって表現しようかを自分に課すのと同時に、障害のある人が無事に楽屋にたどり着き準備を済ませ本番の板につくまでのアクセスコーディネートも担うなどやることがたくさんありましたが…
いずれこのジャンルはプロの仕事として確立させていきたい。させます。
高橋靖子さんが日本のスタイリストの草分けになったのと同じようなものです。
アクセスコーディネーターという仕事はもうスローレーベルで草分けはいるんですけど、サポートダンサーとアクセスコーディネーターのどっちもできるのは私ぐらいしかいませんのでね。強気です。
「できないことは皆でフォローすればいい」最終的にはここを目指します。
にしても鈴木ユキオプロジェクトには北海道から四国からたくさんの人が集結すること60人。
その全員が相当なダンステクニックがあるのに「我こそは」みたいな人がおらず、作品に貢献するマインドが高くて素晴らしかった。
こういう素養のある人たちの集団になると自然に「合理的配慮」が成立するんだなと思ったのが一番の収穫です。