自らをストーリーから救い出す

心理カウンセリングのひとつの技能として
「傾聴」というのがあります。

「良く聴くこと」

これは
リーディングアルケミーの講座内でも
良くお伝えすること。

しかしながら、
私が皆さんにお伝えする「良く聴くこと」というのは、
クライアントの話を
気の済むまで同調して聴き続ける、ということとはちょっと違います。

もっというと、
「良く聴く」よりも大事なことは
「どう聴くか」です。

どのように聴くのか、は
講座の中でワークするので今日は省略させて頂きますが、

その人自身を悩ませているのは
その方のアタマの中にあるストーリーである場合がほとんどなので、
先ずはそのストーリーを語れば語る程
その話に自分が逆に持っていかれて
苦しみを思考の中で留める、
もしくは話しながら更にストーリーを拡大しかねないということ。

話していたらまた悲しくなって来た
話していたらまたムカついて来た

なんてよくある話ですね？

そして、
「悩んでいる」時、
「悩んでいる」ことを理由に行動しないで済む、
という影を生んでいる可能性にも気付いている必要があります。

悩んでいるようで
悩んでいることに安住し
悩んでいることで行動するというリスクを払わなくて済む、
悩み自体に実はメリットを含んでいるという側面もあるということ。

それも悪いことではないんですよ。
「行動しなきゃいけない」なんて概念もいらないのですから。

しかし、
自らそれを生みながら
意識の上で自身のその潜在意識の作用に気付かず、

自分でブレーキを踏みながら

「人生がうまくいかない」
というわだかまりを感じているとすればそれはストレスになります。

自分って、
簡単に自分（のエゴ）に騙されちゃうからね＾＾；

「私は分かっていてやらない」
「リスクが怖いからやらない」

と、
理解出来ている方がよっぽど楽だし明らめもつく。

考えている事と
感じている事と
やっている事が一致することは
先ず「自分でいること」に存在そのものとして安心出来る状態へ近づきます。

今、時代は時間軸がゆがみ、
益々加速して行く中で
「時」という認識が大きく変わろうとしています。

そんな「今」だからこそ、
「過去のストーリー」を語ることに時間をかけるのではなく、
その永い永遠にも思えるようなストーリーの中で、

あなたは過去何を経験し、
そこから何を学び、
今何を実現させたくて、
その経験をどう活かしたいのか、

意識のフォーカスを絞り、
「今」に立ち、
テーマを明確にすること。

もしかしたら十年後、１００年後、１０００年後に
手にするかもしれなかった経験が
思いもかけないようなスピードで手に入る可能性がある時代。

「ストーリー」は悪くありません。

大切なのは、
そのストーリーを

「どう使うか」、です。