大逆転の人生? | そよkaze

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日々心に浮かんだあれこれを
綴ってみようと思います
残照に立つ気はないけれど立ってるわけで
書けるうちが花と思っています。
お読みいただけたら嬉しいです。

   

                                     

 

 

日本の紅葉の美しい事!

桜の季節もいいですが、私は断然紅葉の景色が好きです。

桜の樹の下にいると、なんだかもやってしまう私。

きっと放たれる生気にたじろぐのでしょうか。

 

晩秋の紅葉は、冷たく澄んだ大気と青空に彩られて

心まで澄んできそう

そしてちょっとセンチになるけれど、また再生する希望があってよろしいかと。

 

テレビで先日放送された京都の紅葉を楽しみました。

ふと思い出したこと

 

 

 

あれは私が40代後半の頃のことです・

友人と三人で京都の紅葉を観に旅に出たことがありました。

 

子供も手が離れたので、夫にそれぞれ頼んで二泊三日の旅でした。

見ごろの紅葉と美味しい京料理を楽しみ、さて帰路に着こうというとき

H子ちゃんが言うには

「私これから北海道に行くのよ。

夫には内緒だからよろしくね」

 

??

 

「北海道で友達が待っているの」

 

え?え?

 

「男友達なの。、、」

「?ご主人に内緒なの?」

 

「「あなたたちと一緒だといってあるから、ごめんなさいよろしくね」

 

「ちょっと、それって私たちをだしにしているわけ?」

 

「そういうつもりでは、、、、

 ただの友人。誘われていたのでついでと思って・」

 

ちょっと得意げな感じさえした彼女の告白?に

おかたいA子さんは顔色を変えていましたね。

 

私は相変わらずの恋多きH子ったら 又やってくれたわねえと

ライバル心が疼いたけれど、

『ばれないようにね」

と言っておきました。

 

 収まらないのはA子ちゃん。

「もう私彼女とは会いたくないわ。

 そんな不倫に私たちを利用するなんて許せない!」

 

その後ほんとにH子との交際を断ってしまいました。

 

 紆余曲折あり今は三人とも寡婦となりました・

華やかなりしH子さんはなんと

脳梗塞を起こして右半身が不自由となりました・

優しいA子さんは、病を境に彼女と和解してよく電話で励ましていました。

 

さて一年前に旦那さんもなくなって一人になったH子さんでしたが

何と旦那さんの遺産が数千万入ったようで

「ランクの高い老人ホームを探しているの。

一緒に入らない?」

 

 「まあ、私はまだ一人で家を守るのよ。

第一数千万も入居費払えないし。」

 

「そういえばデイサービスにいる男性で、気に入った女性に交際を申し込みたいけれど

どうしたらいい・?と相談持ちかけられたわ。」

『あら、まあ。老人も恋愛するとか聞くけれどほんとなのねえ」

 

「それがどうも、私の事じゃないかと思われるのよねえ。」

。。。。

 

 「グレードの高いホームで、それなりのお友達が出来るかも。」

 

あのね。旦那さんなくしてお寂しいでしょうに

本音はそんなものなのねえ。

 

私だって遺産欲しいわよ。

でもそのお金は子供たちに回すわね。老人ホームは気ままな自分の性格に合わないと

分かってますので、今の生活で満足だわ

と、心の中で色々考えちゃいました(笑)

 

しかし彼女は大逆転の人生に高らかに笑っているだろうなあとふと思ったりしました・

 

最後まで人生って何があるか わからないのよねえ。(笑)