鬼束ちひろ
月光

 どう見たって「おにたば」としか読めないとか思っているのだが、この「月光」のプロモを初めてみたときは衝撃的であった。「私は神の子」みたいな感じで当時まさにカーストなら「ハリジャン」みたいに思った。…というと、「われは海の子」とかと近いものがあるのだろうか?ということで最初のピアノから何か暗い感じを与え、その期待通り歌詞の内容がが暗い。しかし、その暗さをフォローするかのような歌声。別に評論家でもないのでうまいことは言えないけれども当時衝撃的であったことは間違いない。
 もう今年もあと数日でおしまいということで、世の中では「忘年会」というものが漸く終わっているはずだが、忘年会などでの二次会、要するにカラオケでは随分使わせてもらっている曲である。うまいか下手かは別として高音域まで声が一応出せるというジンクピリチオン配合のメリットにより、この「月光」などは気持ちよく歌えて非常にすがすがしい…って暗い歌なんじゃないのか?
 ヒット曲「眩暈」もすごかったが、「めまい」っていうのはこういう字なんだねという感想が先行してばかりなので個人的なベストはこの「月光」である。「げっこう」というと「月虹」などもあり非常に紛らわしい。時にはコントで「横山やすし」のマネを松本人志がやっていたことがあったがそのコンとで使われていた飛行機の名前も「月光」だった。
 他にも「シャイン」という曲もあるが、どうしても「社員」という字を充てたくなってしまう。「シャイン」は魂の叫びみたいな印象を受けたが、なかなかいい曲だなと聴いて思ったことは確かなことである。
 他の歌手の歌のカバーもしていたが、個人的にはオリジナルのほうが個性が出ていていいと思うのだがもはや新曲は出ないのであろうか?