虹を混ぜると -5ページ目

2007/08/09

ロード~第三章~


声を出して泣きたかった
あの夜君が消えた道で
何度も追いかけようとして
目を閉じてアクセル踏み込んだ
そんな時そばで
君の声が聞こえて
俺の心の中にいると気付く
愛する人を奪ったこのカーブに
花を置けばいつも雪が降りだす…


君のぶんまで泣こう…
君のぶんまで笑おう…
君のぶんまで歩こう…
君のぶんまで生きよう…

遠い昔に 約束したね…

今夜も不思議に大雪さ
あの夜君が消えた道で
どこまでも続く
赤いテールランプが綺麗さ
最後に俺にくれたメモリー

君と一緒に泣こう…
君と一緒に笑おう…
君と一緒に歩こう…
君と一緒に生きよう…



THE 虎舞竜

2007/08/09

ロード~第十章~


愛があったという過去だけじゃ
寂しいよ
愛があったという日々だけじゃ
切ないよ


昨夜も君の夢を見た
俺の手を握りしめて
「ありがとう」と一言言って
唇をそっと重ねたよ

夢ならば夢のままでいい
目が覚める朝を恨みたい

生きた君の証なら
この部屋中にあるけれど
生きた君の愛の証なら
この胸の中にあるけれど

流れのない川が無いように
記憶は想い出と変わり
君は花と咲きそして枯れぬまま
土になり又花にもどる


愛があったという過去だけじゃ
寂しいよ
愛があったという日々だけじゃ
切ないよ
愛があったという過去だけでも
逢いたいよ
愛があったという日々だけでも
抱きたいよ



THE 虎舞竜

2007/08/08

ロード 7/13 ~第七章~

グリースで髪をかためた
彼奴の歌が好きだった
小さなライブハウス
思い出の場所だった
初めて君がみせた頬に流れる涙

「死ぬまで歌い続ける」と
ステージで彼奴が言った
いつも二人で観たい
「だからファンでいようね。」
君は何度も言った
「死ぬまでだよ。いいね…」


何でもないような事が
幸せだったと思う
何でもない夜の事
二度とは戻れない夜


土の下に眠る君と
あの夜交した約束
帰る道の夜空の星の中で見つけた
俺達だけの合図
君はそこにいるんだ


何でもないような事が
幸せだったと思う
何でもない夜の事
二度とは戻れない夜


THE 虎舞竜