綾瀬 凌のブログ

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綾瀬凌、永遠の23歳。
綾瀬凌としての人生・思考・苦悩
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FX-AUDIO- FX1002J+とは?

 中国はFX-AUDIO社製のいわゆるディジタルアンプになります。これは。日本のノースフラットジャパン社の管理のもと、中国で生産された「日本品質の中華アンプ」ということになります。品番のFX1002J+とあるように、「J」が付いているのがその証です。アンプICにはSTMicroelectronics社製の「TDA7498E」を採用し、最大出力160Wの大容量アンプです。電源はACアダプタで、DC19〜32V/2A の物が推奨されています。筆者は24V5Aものをチョイスしました。ここで注意しなければならない点が一つあります。国際的な標準規格として外形5.5mmのDCプラグのセンターピンの径は2.1mmなのですが、本機で採用されているジャックの規格が外形5.5mmで内径2.5mmなのです。もちろんこれでは合いません。そこで、2.1mm→2.5mmアダプタを別途購入しました。中華製品にはよくこの5.5mm、2.5mmが使われている場合があります。

 さて、このFX1002をノースフラットジャパンはどうチューンしてくれたのでしょう?

特に重点が置かれているのはコンデンサのグレードアップです。TDK、ELNA、WIMAと言った名だたるメーカーのオーディオグレードコンデンサが惜しげもなく使われています。筆者はWIMA信者(笑)なので全部WIMAで基板を真っ赤に染めたい気分ですが。

 また本機はアクティブDCサーボ回路により、入力カップリングコンデンサを排し、入力信号をダイレクトに送り込む方式をとっています。通常であればカップリングコンデンサを使用して入力信号と本体の受け側を合わせるのが定石ですが、入力信号に何かしらの影響を与えることは否めません。それを本機はDCサーボという回路でコンデンサレスでの信号カップリングを成し遂げています。

 

気になる音質は?

 アンプIC 、TDA7498Eから繰り出される音は力強くかつ優しい、といった印象です。本機にはオペアンプが3つ搭載されています。一つは前述のDCサーボ用、あと2つは前段増幅用です。ここで、ニヤリとされた方も多いと思いますが、前段増幅つまり音声信号を最初に「味付け」するのがこのオペアンプです。このオペアンプはぜひ交換をお勧めします。新日本無線のMUSES8920あたりで十分でしょう。これだと二つ買っても1000円でおつりが来ます。ほか、オペアンプはちょっとググれば、音質とか値段とか、色々出てきますので迷ったらグーグル先生に聞きましょう。

 このように、前段増幅のオペアンプによって、猛々しくも、甘くもなる点が本機の良いところでしょう。ただ、音質傾向としてどうしても「デジアン臭さ」が鼻につくことがあります。具体的には角が立っていると言うか、硬いというか、とにかく耳が「痛い」感じはあります。これは本機に限らずディジタルアンプ全般に言える傾向です。それを「個性」と取るか「欠点」と取るかは、聴く者の「嗜好」に関する問題ですので、ここでは言及しません。先ほど述べた、音の角を取る方法として、プリアンプを咬ませるという手があります。それも出来れば管球式のプリアンプだとなお良しです。つまり、音声信号を少々鈍らせることにより、デジアンの段階で角が立ちにくくなるという原理です。デジアンの良いところは入ってきた信号を忠実に増幅する所で、下手な味付けはしません。それを逆手に取る訳です。つまり、鈍った信号を尖らせる機能はないのです。

 

FX1002J+の弱点

 本機は良いところ尽くしで、悪いところなどなさそうですが、実はあるんです。それは、TDA7498Eという化け物級のアンプICを採用しているため、出力が160Wもあるということです。さらに、裏面のディップスイッチでゲイン調整ができるのですが、それはあくまでも上方向だけなのです。つまり、160Wのパワーを上げられても下げられないのです。160Wのパワーがあればボリュームつまみを9時ぐらいに回しただけでも「爆音」です。ましてや160Wのフルパワーを出すには防音施工をしたオーディオルームでもなければ無理でしょう。したがって、ごく普通のレベルで聴く為には、ボリュームをほんの少ししか動かせないということになります。これは実際使用すると、結構ストレスです。また機械にとってもストレスです。

 では、本機は「ウドの大木」、「駄作機」なのでしょうか?いいえ、そうではありません!ここで、前述したプリアンプの登場です。プリアンプ側で入力信号の大きさを制御してやればいいのです。基本的には本機側のボリュームを11時ぐらいに固定して、プリ側で音量調節をすればいい感じになります。なぜ11時?これは筆者の経験論で、11時ぐらいがアンプの一番美味しいところだと思うからです。また、歪み率も、音量の小さな部分と大きな部分で、中間部より大きくなる傾向がありますので、この経験論はあながち間違いではありません。

 

まとめ

 FX1002J+はハイパワーデジアンだけあって、その音量は想像を絶します。そのためそのパワーを受け止められるだけのポテンシャルのあるスピーカーが求められます。どんなスピーカーがいいか?という話は筆者の専門外なので多くは語りませんが、原音嗜好ならモニタースピーカー系(レコーディングスタジオなどで用いられる)、音の響きを楽しみたければ、箱容量の大きい、いわゆる箱を鳴らすスピーカー。といった感じでしょうか?いわゆるヴィンテージスピーカーを使うときはボリュームには十分注意しましょう。いきなりハイパワーがスピーカーに掛かればスピーカーのコイルはあっけなく焼き切れることでしょう。そういった意味からもプリアンプでパワーセーブすることの必要性がわかるかとおもいます。だからといってダイレクト接続を否定はしません。ハイパワーなスピーカーを使えばいいだけですから。筆者のようにプアオーディオマニアに何セットもスピーカーを用意できるようなことはできませんので(笑)では今回はこれぐらいにしましょう。