昨日、思い立ったように実家に足を運んでみた。


この春に長年住んでいた持家を手放すことになり、

借家に移り住むようになった父母。


きっと寂しい夏をすごしていることだろうと思っていた。


しかし、案外楽しくやっているようで一安心。

「家が狭くなると、お掃除も楽チンよ~」と母。

「家庭内別居状態で、お互い自由になって、喧嘩がなくなった」と父。


2階に母、1階に父の寝室があり、ご飯とかお茶のときだけ顔を合わせて

あーでもないこーでもないと雑談し、意見が合えば二人でお出かけ。

父も台所に立ったり、洗濯したり、掃除機をかけたりと、家事でもかなりの戦力になっているらしい。



父母はお金持ちと言われる生活をかつてしていたが、

その頃は父が外で好きなことをしていて、仲が全く良くなかった。


お金がなくなり、丸裸になった今、この夫婦はうまくいっている。

結婚生活41年間で初めていい仲になったのではないだろうか。


アタシは自分が結婚生活を始めてみて強く感じたのは

「貧乏が敵」なんだということ。


アタシたち夫婦が喧嘩といえばタイテイお金のこと。

お互いが自由になるお金があり、教育資金あり、貯蓄も十分できる。

こんな生活で初めて家庭はうまく行くんだと、すべての悪は『貧乏』だと思っていた。


アタシの両親はそんな優雅な生活を送っていたはず。

なのに外で遊び、買い物でストレスを発散し、お互いが好きなことをして、

家の中は冷め切っていた。子供のアタシたちはいつ離婚するんだろうって不安で一杯。

その不安は物心ついたときから始まり、昨日までずーっとあったのだ。


でも昨日、父母はなんだか楽しそうだった。

今までにない穏やかな顔。穏やかな口調。


初めて不安が消えた瞬間。

「なんだかこの二人、夫婦に見える」と思ったらその場で泣いてしまいました。


父母に初めて伝えた小さな頃からの不安。

「悪かったね、ホントに悪かった」と父母も涙を流しました。



節約しながら、買いたいものを我慢し、したいことを我慢する。

こういうことで家族の絆って深まるものなのかも。

お金があってお金持ちだと自由が増えすぎて、お互いのことまで

考えなくなるのかも。


「お金がない!!ヽ(`(`(`(`ヽ(`Д´)ノ ウワ・ウワ・ウワ・ウワ・ウワアァァァン!! 」

なんて言ってるうちのほうが、家庭内は円満なんだ。


お金の使い道の分からないアタシには

今の生活が一番いいんだな。




Suteki Diary

にほんブログ村 家族ブログ 仲良し夫婦へ ←励みになります┏○))┏○)) ペッコペコ

              でもサマージャンボで3億円狙ってもええっすかね(゜Д゜)