あやさきんぎょ は 不思議? 二匹目* -6ページ目

あやさきんぎょ は 不思議? 二匹目*

Illustrator 挿絵 装画
綺朔 ちいこ + ayasaki chiiko の
新しいブログです
お知らせ  創作  愛らしいさんなど*




朝起きて
ケトルはコンロの上
お湯が吹き出すまでの時間
パンが焼けるまでのあいだ

窓をあけてベランダから見える
おおきい木さんおはよう
ちいさい木さんおはよう
晴れの日も  雨の日も



お天気がよければちいさい木さんの側
ベランダで  毎朝珈琲をのみました
鳥さんがいつもいる
ちいさいけれどクリスマスツリーみたいな
可愛い可愛いちいさい木さん

ある日お隣のおうちから フランス語が聞こえなくなって
ある日そのまた隣のおうちからちいちゃい子の声が消えて
その二つのおうちの前には工事の看板が立ちました



遠くのおおきい木さん
ちいさい木さんはいなくなりますよ

おうちの前で見上げればちいさい木さん
ちっともちいさくなかったんだね



私がここのおうちに来てからの毎日が
どんなに幸せだったか
私がちっちゃい木さんをどんなに愛していたか
感謝して暮らしていたか 知っていたかな
大好きなちいさい木さん

土曜日の朝
チェインソーの音
ぱっと視界が開け
空には白い雲



もう朝珈琲を飲む時に
ベランダには出なくなりました
でもおはよう
おおきい木さんおはよう
ちいさい木さんおはよう




†本日の可愛らしいさん†
大好きな ちいさい木さん

2005/11/01 (Tue) 



おともだちと、おててつないで拝島ゆきました。 
(って何処なのかしら) 
青梅線で福生のあたり。 
(旅行だからマーブルチョコね)
その日の目的は音楽と映像を嗜む会。
(と、ピンク映画館社会科見学) 
着けばそこは見るからに妖しい古い映画館。 
(想像通りの外観にうっとり)




入口券売所にはピンクのカーテン。
(いらっしゃいませの看板熱烈歓迎) 
こんなふうに夢は叶う。
(夢はもっと大きく持とうよ)
剥げた床タイルシャンデリアとか。
(褪せた造花が妙ににあう)
椅子のあんこも想像通りのぺたんこな座り心地。
(普段此の椅子で皆様...とかは想像しちゃ駄目)

熟女や密や巨乳やしたたりの類い新宿股旅男に出迎えられて。 
(ポスターの題名がかなり哀愁) 
館長さんが優しくてね。 
(女の子?でよかったね) 
映写室に入れてもらいました。 
(こっちは夢って言ってもいいよね)




しっとりと暖か ほの明かりに映写機の大きな影。 
(このお部屋は胎内回帰願望させてくれるね) 
古い映写機の下 壁には水道の蛇口発見。
(やっぱしフィルム焼けるからかな)
小さな窓から観た世界はなんだかとても優しい眺め。
(SEには昭和歌謡) 

ところで。 
拝島でランチの予定が駅付近にはカフェはなく。 
(お洒落ランチの予定だったね) 
拝む島なのにお狐さんの小さなほこらしかなく。 
(小さいけれど味わい深いね) 
昭和の街を冷凍保存したような。 
(チェリオとかも売ってるしね) 




高校生の頃にみたバンドの音楽。
大人になった私。映画館で聴くのが不思議な感じ。
何か忘れ物取りにいったみたいな
そんなふうな旅だったのよ。



†本日の愛らしいさん† 
あくがれ旧式映写機。

2005/10/13 (Thu) 




ちいさころ。
ラムネの瓶の中のビー玉がどうしても 欲しくて、
おとうさんに 頼んで頼んで、
割ってもらったことがあります。

籠った音。
甘い匂い。
きらきらの破片。

手のひらに はい。ってのせられたビー玉。
それをみて、大声で泣きました。
こんなもののために ただのビー玉のために
割ってしまったきれいな瓶。

手が届かないものは きれいにみえる
それと 同じことが、大きくなって沢山あったね。



†本日の愛らしいさん†
ラム子。

2005/07/30 (Sat)



深夜のお風呂で ふみふみふみふみ
(地味に楽しいひとときなのよね)
何してるかって 夏だったからね
(足で踏んでも許してね)
蝶々の浴衣のお洗濯
(小学六年から毎年着てる)

畳んだまんまで 洗って濯いで
(水がきれいになるまでね)
あとはぱりぱり 糊付けしましょ
(糊を作りすぎちゃった)

そーっと竿に かけてのばして
(これも畳んだまんまでいいの)
一晩置いたら 生乾き
(キーピングだからいいにおい)

今日は梅雨明け いい天気
(ワンピースとかもついでに洗って)
大きな無敵のアイロン台登場
(「よ」さんどうもありがとう)
あてあてアイロン好きなのよんね
(他の家事は嫌いだけどね)

ワンピースにもアイロンかけて
(ハンケチとかにもアイロンアイロン)
ぴんぴんのばしてするするあてて
(ぱりぱり浴衣いいきもち)

ようやく夏が来た気がするね
あとはおでかけするのを待つだけ



†本日の愛らしいさん†
十何年モノ 蝶々さんの浴衣

2005/07/21 (Thu)


「街を、いい加減な格好して歩いちゃ絶対だめなんだよ。」

当時高校生だった私に、かりっと言い放った人がいた。
その人は、東京のデパートでパタンナーとかしていた人らしい、
時々わけのわからない 色も生地も何もかも、
脈絡のないものを併せて着ている。
なのに、納得させてしまう不思議な人で。

「自分で考えたコーディネイトを、発表する舞台なんだからさ。」
...言った人は、全然覚えていないと思うがその呪、強力だった。

ただでさえ、お針子さんの娘である私は、
思春期で体重の安定しない頃から言われていたのは、
「洋服を身体に合せるんじゃないの。身体を洋服に合せなさい」
なんて呪いもかけられていたわけで。
洋服に着られないだけの心がありますようにと今も思う。

だから、ずっとこの人生やってるうちは、
それなりでも 洒落のめしたり着飾ったり。
女の子なんて 幾つになっても単純なんだから、
好きなお洋服が着れれば 一日幸せ。ね?

20才になったら 赤いピンヒール履くのが夢だった なんて話になり
夏までに、今年は生まれて初めてのハイヒールを買う決心をする。
生まれてこのかた 甘やかしすくすく育った足は纏足の様に思うでしょ。
でもね。初めてのことに 遅すぎるってことはないってまた、
深夜、ヲトメな男に呪いをかけられる。
呪われた人生も 屹度、悪くない。



†本日の 愛らしいさん†
2003年 松本さんの写真

2005/03/28 (Mon)