女の子は 現実っていうゼラチン状の水ん中をただよっていて
皮膚と 水のあいまいなことが 時々心地良く思いながらも
時々は 不安になって 自分の輪郭を
より本質に近い形に切り抜いてくれそうな男の子をみつける
男の子は その女の子のまわりについてるものの中に
手や指や いろいろなものをいれて
空気にさらしてゆくんだけど
時々 おおざっぱだったり
輪郭より内側まで切り取って
自分好みの形に 変えちゃったりする
輪郭より内側まで切り取って
自分好みの形に 変えちゃったりする
女の子も ちょっとくらいなら平気なんだけど
あんまり ちがう形にされちゃったり ほったらかしにされたりすると
乙女心はかなしんだりする
絵を描くとき、人形作っていたとき とくに強くおもうけど
私が作品を作り 生み出しているわけじゃない
生まれたがってるものは その成分により近い物作りのとこへいき
紙や石塑の中へ入り込む
作家さんはしょうがないから 丸ペンやインクなんかを使って
輪郭を切り落としてゆく
目にみえるものに ふれられるものに
そのかわり 作家さんはおもうのだ
この子の手 指1本づつの間 腕 背 耳 鎖骨 唇
体中 何処も
体中 何処も
私の指のふれていない所は ないのよ
言葉の呪縛 音の呪縛 視覚の呪縛の
心の内郭すれすれまで腐食する行為。
心の内郭すれすれまで腐食する行為。
心は縛られたいと こわされたいと 思うのだ
それは恋愛という行為にかぎりなく近い
強い痛みを伴うが いつまでも続くものではない
心を倒壊させること そのいたみでしか
心の輪郭を手に取ることはできない
心の輪郭を手に取ることはできない
呪縛されるのも 才能が必要
受信者は其れなりの代償を支払った経験が必ず有る
そう だから恋心と 何かが結びついていると思っていた
違う 恋心も抱けない様なものには 価値が無い
違う 恋心も抱けない様なものには 価値が無い




