我が家のキンクマハムスター、ちょびのすけ。
ちょびのすけは、私が初めてお迎えしたハムスター。
だから、すべてが私にとってはじめて。
かまくらの中で眠るちょびのすけは、寝ているだけなのか、動けないのかわからない。
起こすのも気の毒だけど、もし喉が渇いてるのにお水が飲めていないなら、飲ませてあげたい。
どうしていいのかわからない、無力さの中で、ただ、寝ている背中を眺めているだけ。
こんなとき。
私に経験があれば、適切なケアができるのかもしれない。
この無力さは知ってる。
母が闘病していたとき、私が感じていた思いだ。
車を買って、通院の足となり、買い物も全て請け負って、出来ることはしたつもりだった。
だけど、母は絶対に寝込まない人だったから、私は看病というものをしたことがなかった。
私は、看病というものを、したことがない。
自分が寝込む経験はあったけれど、
どうしてあげたらいいかがわからない。
ただ、寝息を立てるちょびのすけの側に、
黙って座って、飲みにこれるのかもわからないお水を取り替えて、今朝から使われていないトイレ砂の状態を確認するだけ。
入っていた予定を片っ端からキャンセルして、
どうしていいのかわからないまま、様子を見ながら側に居るだけ。